ドイツの小都市バイロイトで毎年行われるオペライベント「バイロイト音楽祭」が、今年は新しく就任した2人の女性総監督の下で開催されている(開催期間は7月25〜8月28日)。 独作曲家リヒャルト・ワーグナーが133年前に創設した同音楽祭は、89歳のヴォルフガング・ワーグナー氏(リヒャルト・ワーグナーの孫)が57年間にわたり総監督を務めてきた。後継者選びが難航していたが、昨年9月に同氏の前妻の娘エファさん(64)と、後妻の娘カタリーナさん(31)が新しい総監督に就任することでようやく決着した。 オープニング(7月25日)はメルケル首相ら政財界のVIPを招いて開催。直前に舞台スタッフが賃上げを求めてストライキを起こすというハプニングに見舞われながらも、スタッフの労働条件に理解のある2人の異母姉妹はその要求を受け入れ、無事に難局を切り抜けた。 カタリーナさんは電話インタビューで「何年も賃上げが実施され