アイスランドの火山が爆発したことも、理由のひとつだったにちがいない。3日前のカタロニア・ダービーでエスパニョールが予想外の善戦をしたことも、理由のひとつになるだろうか。 バルサは疲れていた。土曜日の試合で精気を吸い取られたばかりか、航空機が飛ばなかったために14時間のバス移動を余儀なくされたからだ。陸路を用いると、バルセロナからミラノまでは意外に遠い。夜行列車に乗ると、明け方を迎えるのはニースかカンヌあたりだ。実際、バルサの選手たちはカンヌでの一泊を間に挟まざるを得なかったようだ。 が、それだけでは敗因の説明にならない。4月20日、チャンピオンズリーグ準決勝のファーストレグで、バルサはインテルに敗れた。それも1対3の完敗。 サンシーロのピッチに、水は撒かれなかった。 戦前の予想では、6対4もしくはそれ以上の比率でバルサが優勢と見なされていた。だが、インテルを率いるのが知将モウリーニョである