サッカー大国スペインにして、唯一無二の存在であり、世界のサッカーシーンを先駆するバルセロナ。選手ならずとも、サッカーに係る人間の多くがその地に憧れ、学びを求めて海を渡る。その道を切り開いた一人の男、それが村松尚登だ。サッカー留学=ドイツが主流だった当時、村松が選んだスペイン・バルセロナへの武者修行。日本人としては初のバルセロナスクールコーチとして活躍した。「練習メニューがバルセロナっぽいわけではなく、そのメニューをいかにバルセロナっぽくプレーさせるかなんです」。サッカーが日常に溶け込むバルセロナの空気に、強さの真髄を見た。時は流れ、今は母国日本で指導者として活躍する村松だが、その礎にはバルセロナの情熱的な血液が脈々と流れている。「日本人の身体動作を掘り下げる価値意識には、世界を驚かせるヒントが十分隠されている」。バルセロナに学び、日本で新たな挑戦を続ける村松は今、何を想うのか。 ――早速で