平成14(2002)年にサーカスからリリースされた『D.C.~ダ・カーポ~』は、当時の美少女ゲーム作品としてヒットを記録。美少女ゲーム業界新聞『PC NEWS』によれば、初回出荷約3万8000本のセールスで、2002年の年間ランキングで6位に入るものとなった。 その人気に背中を押されるように、『D.C.~ダ・カーポ~』は積極的なファンディスクの展開や、ライブイベントの開催、さらにはアニメ化を経て、平成10年代を代表する美少女コンテンツのひとつへと成長していった。 物語の主人公・朝倉純一は、しっかり者の義理の妹・音夢とふたり暮らしの学園3年生。「かったるい」が口癖だが、じつは魔法の力を祖母から受け継いでいた。 それは自身のカロリー消費と引き換えに和菓子を手のひらに出現させたり、他人の夢を強制的に見せられたりなどの他愛のない力で、人には秘密にしていたもの。そこに夢で見た、いとこの芳乃さくらが帰