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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (29)

  • 門真市の白血病による死亡は多かったか? - NATROMのブログ

    kikulogの■門真市の白血病の件にて、きくちさんが、大阪府の門真市において、高圧線の集中する地域で白血病による死者が異常に多かったかどうか、という話題を取り上げていた。詳しくはリンク先を見ていただくとして、要約するとこう。 門真市の高圧線の集中する地域で白血病による死者が異常に多いのではないかという問題提起が「週刊金曜日」紙面などに載った。 情報源によってややぶれがあるが、たとえば過去10年間に「160世帯で127人亡くなって、その内72人がガンで、そのなかでも白血病が14人」など。 「ガンの発生率は全国平均の20倍、白血病に至ってはなんと全国平均の100倍という異常な高さ」 きくちさんの意見は、「高圧線問題と決めてかからず、放射能汚染などの可能性も考慮すべき。そもそも白血病が異常に多いというのは事実なのか、事実だとして疫学調査は行なわれていないのか」というもの。門真市の健康福祉センタ

    門真市の白血病による死亡は多かったか? - NATROMのブログ
  • ナイチンゲールの毒舌 - NATROMのブログ

    案の定、ナイチンゲールが大人気のようなので、看護覚え書―看護であること・看護でないこと」(現代社; 改訂第6版版)から、とくに私が感銘を受けた部分を紹介しよう。看護のであるからして、看護婦の行動の例がたくさん提示されるのであるが、その多くがダメな例である。たとえば、観察不足から虚偽の報告がなされる例として、 「この患者さんにはお通じは何回ありましたか?看護婦さん」「一回です、先生」。こういうばあいたいていは、実際には便器は七回も八回も使われていたが、ただそれを看護婦が空にしたのが一回だけであった、という意味なのである。(P179) ペットが患者の癒しになるという文脈で、 ある病人が、自分が看護婦から受けた看護と、犬から受けた看護とについて語ったことがあるが、彼は犬による看護のほうがずっと良かったと言った。「何よりも犬は喋(しゃべ)りませんからね。」(P174) 使命感を持っていない看護婦

    ナイチンゲールの毒舌 - NATROMのブログ
  • ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ

    ホメオパシーは「同種療法」とも訳され、さまざまな物質を限りなく薄く希釈することで治療効果が得られるとされている代替療法の一種である。ホメオパシーで処方される「丸薬」は、原料の物質を1分子も残っていないほど希釈したのちに乳糖もしくは蔗糖にしみ込ませて作られる。通常の薬理学的見地からは、ただの「砂糖玉」と変わらない。臨床的にも効果はプラセボと変わらない。そんなわけでホメオパシーは「由緒正しいニセ科学」とみなされている。 さて、とあるブログ経由で、ナイチンゲールがホメオパシーに言及していることを知った。なんでも、「ホメオパチー療法は素人女性の素人療法に根的な改善をもたらした」のだそうだ。「この用薬法はまことによく出来て」いるともある(強調は引用者)。ナイチンゲールがホメオパシーについて言及した"Notes on Nursing: What it Is and What it Is Not"(看

    ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ
  • タバコ有害論は製薬会社による陰謀だったんだよ! - NATROMのブログ

    「タバコと肺癌の因果関係は証明されていない」という主張はもはや陳腐すぎて、単体では取り上げる価値はない。しかし、「因果関係が証明されていないにも関わらず、なぜタバコ有害論が幅を利かせているのか」という考察について、新しい主張を発見したので紹介する。電波浴場として評価が高まりつつあるYahoo!知恵袋の、喫煙有害説に懐疑的なuzukitさんの発言から。 ■uzukit氏に質問です。(Yahoo!知恵袋) 私はタバコ=害とされる情報に関して、「製薬会社から資金提供を受けると過大評価するから」って話が成り立つ、と基的に考えて居ます。 #なにせ、害で有るとしなければ、薬を作る正当性がないので&ガンは自然発生的に起こりうる病気なので、がん予防した所でなる物はなるので、抗がん剤の需要が0になる事は有りません。 正直、何を言っているのかよくわからなかった。この時点では、「喫煙とは別に癌には主要な原因(

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  • 蚊取り線香のリスク - NATROMのブログ

    ■殺虫剤と小児白血病に関連か 米研究(AFPBB News)を読んで、「そういや蚊取り線香の害って調べられているのかなあ」と疑問に思ったので、医中誌先生に聞いてみた。「放火時に時限装置として用いられた蚊取り線香についての検討」(犯罪学雑誌)などという論文に混じって、"Exposure to mosquito coil smoke may be a risk factor for lung cancer in Taiwan.(台湾において蚊取り線香の煙への曝露は肺癌の危険因子となりうる)"という論文*1を発見した。蚊取り線香って、"mosquito coil"って言うんだ。以下、サマリーを引用して訳した。 BACKGROUND: About 50% of lung cancer deaths in Taiwan are not related to cigarette smoking. En

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  • 医療安全対策〜医師は感覚がズレていた - NATROMのブログ

    みなさんは、Wii スポーツというゲームソフトをご存知だろうか。その中に「連続リターン」というテニスのゲームがある。コーチが打ち込む球をひたすら打ち返すだけ。動画を見ていただくのが早い。 ぱっと見は簡単そう。実際、リモコンを振るだけの簡単操作。コーチが打ち込む球がどんどん速くなるので動画のように200回は無理だとしても、よほど鈍くさい人でもなければ、1回や2回は打ち返せる。しかし、連続して失敗なしに打ち返し続けるのは難しいのだ。失敗したその1回だけを取り上げてみたら、別に特に打ち返すのが難しい球でもなんでもなく、「ミス」としか言いようがない。その球だけを見ると、「何で打ち返せないの?」と思ってしまう。さて、仮に、「連続リターンを20回するだけの簡単なお仕事。けれども、もし失敗したら誰かが死ぬかもしれません。もし死亡事故が起こったら責任とってね」という仕事があるとして、あなたは好んでそういう

    医療安全対策〜医師は感覚がズレていた - NATROMのブログ
    pub99
    pub99 2009/03/02
    個人の責任ではなく、システムの改善
  • 香水の自粛のお願いに化学物質過敏症を持ち出さないほうがいい - NATROMのブログ

    化学物質過敏症は、ごく微量の「化学物質」の曝露により様々な健康障害が引き起こされるとする疾患概念である。朝日新聞が、学校での授業参観の際に、化学物質過敏症の子に配慮して香水を控えてもらう動きについて伝えている。 ■「授業参観、香水控えて」 学校「過敏症の子に配慮を」*1(朝日新聞) 授業参観では、香水やにおいの強い整髪料は控えて――。化学物質過敏症の人たちが学校などの公共の場で被害を受けることがないよう配慮を呼びかける動きが、全国の自治体に広がっている。患者の支援団体によると、千葉、岡山、広島の3県と21市町が、ポスターなどで啓発を進める。とはいえ、化学物質過敏症への認知度はまだ低く、自治体側には表現方法などをめぐって戸惑いもあるようだ。 「子どもによっては、保護者の整髪料や香水などに反応して息が苦しくなるなどのアレルギー症状が出るようです。鼻やのどを刺激するような整髪料や香水を控えていた

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  • 臓器売買は容認できるか - NATROMのブログ

    ■なぜ臓器が足りないのか? そのとき何がおこるのか?(地下生活者の手遊び)にインスパイアされて、臓器売買について考えてみた。現在の日において、臓器売買は禁止されている。しかし、臓器売買を明確な悪だと断ずることは難しい。以下のような状況を考えてみよう。 あなたは移植医である。患者Rは慢性腎不全で透析中であるが、医学的には腎移植を受けるのが望ましい状態であり、移植を受けられなければ近いうちに死に至る可能性が高い。あるとき、患者Rは、ドナー候補Dを連れてきて、生体腎移植を希望した。ドナー候補Dは健康で、少なくとも医学的にはドナー候補としては理想的であった。しかし、Dの外見が日人には見えなかったので、不審に思い詳しく話を聞いてみると、DはRから金銭的な報酬を得てドナー候補になったことを教えてくれた。ことが露見することはまずないし、なったとしても移植医であるあなたは「臓器売買があったなんて知らな

    臓器売買は容認できるか - NATROMのブログ
  • 腹水穿刺後の死亡についての記事比較 - NATROMのブログ

    35歳女性の肝硬変の患者さんが、腹水穿刺後に出血し、その後死亡したというニュース。まず、亡くなった方に哀悼の意を表します。現在のところ、ネット上では、朝日新聞社、MSN産経ニュース、神戸新聞が記事にしている。 ■研修医、治療中に血管傷つけ患者死亡 兵庫・尼崎(朝日新聞) 兵庫県尼崎市の尼崎医療生協病院は、20代の男性研修医が入院中の女性患者(当時35)の腹水を抜く際に針で血管を傷つけ、患者を死亡させたと8日発表した。同病院は「結果的に力が及ばずに極めて残念」とコメントし、遺族にも謝罪したという。 同病院によると、患者は昨年11月27日に重度の肝硬変で入院。12月4日に主治医が立ち会って、腹部にたまった水を抜くために医療用針(外径1.7ミリ、長さ55ミリ)を腹部に刺した。1度目では水が抜けず、2度刺したという。ところがその日夜に腹部の皮下出血が確認された。その後、貧血が進み、6日から輸血した

    腹水穿刺後の死亡についての記事比較 - NATROMのブログ
    pub99
    pub99 2009/01/08