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ブックマーク / stillblue.ti-da.net (2)

  • 『ブラインドサイト』ピーター・ワッツ

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 スザンヌ・ヴェガが引用されていて驚いた。 僕は筒井康隆の『旅のラゴス』を読んだ時に初めて文体というものを意識したというか文体というものがどんなものなのかということを初めて感じ取ることができたのだが、それと同じように、スザンヌ・ヴェガの音楽を聴いた時、初めて人の声というのも楽器であり、音楽の一部なのだということを意識した。それまでは楽器が奏でる音楽と歌は別々に感じ取っていたのだ。スザンヌ・ヴェガのささやくような歌い方は、決してパワフルではないものの、その静かな衝撃は僕の意識を決定的に変化させたといっても過言ではない。 そんなスザンヌ・ヴェ

    『ブラインドサイト』ピーター・ワッツ
    pub99
    pub99 2014/01/02
  • 『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』デュレンマット

    コードウェイナー・スミスの「アルファ・ラルファ大通り」は偶然と必然の織りなすタペストリーなのだが、その脇道を歩いていてもほんの少しの偶然と必然ぐらいはある。 というかここは、日々思ったこととか読んだの感想とかそんなものを書き溜める日記のようなものである。 いつものように乗り合わせた列車がトンネルに入って、窓の外が暗くなり、そして何時までたっても明るくならない。 普段ならば10分もすればトンネルを抜け出て目的地の駅に到着するはずなのだが、トンネルに入って20分以上経過するのにまだ窓の外は真っ暗なままだ。 列車はどこに向かっていくのか、はたまた列車もしくは主人公たちになにが起こったのだろうか。 というのがデュレンマットの「トンネル」のあらすじだ。 これに対してのデュレンマットが用意した結末は辛辣だ。 続く「失脚」は登場人物が多い密室劇であり、なおかつ登場人物には名前が与えられてはおらず、A、

    『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』デュレンマット
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