東京証券取引所とロンドン証券取引所は、2009年4月にもあたらしい新興企業向けの株式市場「TOKYO AIM」(トウキョウエイム)を開設する予定です。日本ではなじみの薄いAIM市場ですが、その本質を理解したうえで、今後のベンチャー企業における新しい資金調達の手法を考えて見ましょう。 AIMとは AIM(Alternative Investment Market)市場は、1995年6月にロンドンで開設された欧州初の新興企業向けの株式市場です。 最大の特徴は、『過去の実績よりも、新興企業に期待される将来性に基準を置くマーケット』です。当時はその大胆な緩和策に対し、「露天のサンドイッチ屋も公開できる。」と揶揄されたものですが、現在までに3000社近くが上場し、上場社数では米国ナスダックを凌駕して世界最大規模の市場となっています。 もうひとつの特徴は、『国際性』です。2006年度のデータですが