世界的にも理系分野における女性の活躍が増えている昨今。国際宇宙センター(ISS)では今後さらに増え続けるであろう女性宇宙飛行士のために、宇宙空間での月経に関する研究がなされています。 宇宙用タンポンは開発不可能? 宇宙空間では使える水の量に厳しい制限があるため、体を洗い流せず、生理中に体を衛生的に保つのは簡単ではありません。そのうえ、微重力状態で使える生理用ナプキンやタンポンといった衛生グッズの開発にも、さまざまなハードルがあります。 国際宇宙センターでは、資源のない宇宙空間でも人間が生存できるよう、排泄物から水分を抽出して再利用するシステムが研究されていますが、生理中の排泄物には経血がたくさん混じっているため、おそらく再利用は不可能だろうといわれています。 地球上でも面倒に感じる生理ですが、宇宙空間ではその何倍も不都合なことが多いのです。 宇宙空間でピルは使えるか ロンドンに拠点を置く人