「日本キリスト教団三(さん)・一(いつ)教会」(相模原市南区)の牧師で、同性愛者の平良愛香(たいらあいか)さんの講演会「あなたの性は、何色ですか〜性の多様性を知る」が27日、川崎市労連会館(川崎区)で開かれる。午後2時からで申し込み、入場料ともに不要。 同性愛は広く認識されてきたが、お笑い番組の「ネタ」にされたり、いじめの標的にされたりと理解は進んでいない。偏見を取り除き、性の多様性を伝えようと同市職員労働組合などが企画した。 平良さんは沖縄県出身。20代前半で同性愛者だと公言し「100人いれば100通りの性があることを知ってもらいたい」と全国で講演を続ける。現在は牧師の傍ら立教大非常勤講師や、セクシュアル・マイノリティー・クリスチャンのための団体「キリストの風」代表なども務める。 市職労の担当者は「身近に同性愛者であることを言えず苦しんでいる人がいるかもしれない。そんな人たちが堂々と主張
心と体の性の不一致に苦しむ性同一性障害の人たちが自殺を図ったり自傷行為をしたりする率が、リーマン・ショックで世界経済が落ち込んだ08年以降、それまでの下降から上昇に転じ、社会的な認知が進む以前のレベルに逆戻りしていることが、岡山大の調査で分かった。性同一性障害の悩みに加え、誤解や偏見からリストラの対象にされやすいなどの経済的な要因が追い打ちをかけているとみられる。 岡山大病院は、性同一性障害に関する国内最大の医療拠点。調査は、院内にジェンダークリニックが開設された98年から昨年までの14年間に受診した1452人を対象に初診時、自殺未遂や自傷行為などの有無を尋ねた。 自殺未遂や自傷は、クリニック開設翌年の99年には50%が経験していたが、戸籍上の性別変更を認める特例法が03年に制定されると、翌04年から下降傾向に転じ、07年には9.9%まで低下。だが、経済状況の悪化を受け、08年から再び上昇
同和地区に対する差別的発言をしたとして懲戒免職処分になった倉敷市消防局の男性消防士(28)らが倉敷市などを相手取り、処分の取り消しと慰謝料など約900万円を求めた訴訟の判決が19日、岡山地裁であった。古田孝夫裁判長は「処分は重きに失する」として市に処分の取り消しを命じた。その他の訴えは棄却した。 判決などによると、男性は07年、同和地区出身の女性と結婚しようとしたが祖母に強く反対され、父親(56)が女性の家族に婚約破棄を申し入れた。男性は、数カ月後に交際を解消した。 市消防局は09年11月、「同和問題の解決に力を注ぐ中、私生活上の行為であっても、市の信用を傷つける行為だ」として男性を懲戒免職処分にし、消防司令だった父親を停職6カ月などの処分にした。男性と父親は昨年、「不当に重い処分だ」として提訴した。 古田裁判長は「(男性は)祖母の偏見に同調したとは認められない」と判断した。父親について「
◇早産、流産のリスクも 「必要時休める職場を」 枕元で声をあげて泣く夫を見て、泣くに泣けなかった。「流産」の診断から3日後。「家でゆっくりしていればよかったのかな」。病室のベッドの上、自覚もほとんどないまま、こんな形で妊娠が終わったと思いたくなかった。 東京都内の大学病院に勤める看護師の女性(34)は妊娠8週だった昨年5月中旬、胎児が子宮内で死亡している「稽留(けいりゅう)流産」と診断され処置手術を受けた。医師は原因不明としながら「初期の流産は染色体異常と言われることが多い」と話した。1歳の長男をよくおぶっていたこと、妊娠が判明してから2回、連続17時間の夜勤をしたことなどを思い出したが、「好きで続けている仕事、それが原因と思いたくない」。 労働基準法は妊婦が請求した場合、休日・深夜勤務をさせてはならないと定めている。上司には「夜勤が無理なら言ってね」と言われていたが、長男を妊娠中は月に4
◇まき割りで鍛え、自然に 分娩制限施設、予約に苦労も コン、カコーン−−。うっそうと木が生い茂る庭に、まき割りの音が響く。おのを握るのは、大きなおなかを抱えた妊婦たちだ。 愛知県岡崎市の産院「吉村医院」では、妊婦がまき割りや井戸水くみといった「作業」に汗を流す。お昼には江戸時代に建てられた古民家で、まきで炊いたご飯をほおばる。 吉村医院は「本当の自然なお産」を実践している。帝王切開や、赤ちゃんを産道から引き出す吸引分娩(ぶんべん)などの医療行為をできるだけ行わず、母子の力でお産をやり遂げることを目指す。そのために、妊婦の体作りを重視する。妊娠中は「作業」のほか、自宅で毎日2〜3時間歩き、スクワットを200〜300回続けるよう指導する。 体力と気力を培い、和食に徹した食生活で臨んだお産では、「赤ちゃんがつるっと生まれてくる」という。田中寧子副院長は「妊娠中の取り組みがあるからできる、計画的な
◇低体重児に「やせ願望」影響? 高血圧症候群、注意を 「主菜はとれていますが、全体的に食べる量が少ないですね。主食や果物も足りていません」 東京都世田谷区の玉川病院。産婦人科の田尻下(たじりか)怜子医師らにこう指摘された川崎市の女性(31)は「少ないですか? 結構食べていると思っていたけれど……」と、驚いたように聞き返した。 女性は妊娠8カ月に入るが、体重は妊娠前に比べて3キロしか増えていない。妊娠前のBMI(体格指数)は18・5未満で「やせ」にあたる。 「あなたの体格なら、妊娠中に10キロぐらいは増えた方がいい」と田尻下医師。女性が「おなかが大きくなると胃が圧迫されて、一度に食べられない」と訴えると、栄養士の石黒純子さんは「間食におにぎりやサンドイッチ、バナナなどを入れて、食べる回数を増やしてみて」とアドバイスした。 玉川病院では7月から、妊娠28週前後で体重増加量が少なかったり多過ぎた
双子の女児を抱く山口県の女性は「若いうちに高齢妊娠の問題を知っていれば、人生の選択の幅が広がるかも」と話す=山口県で、五味香織撮影 ◇加齢や病気、不妊一因に/「リスク考え人生設計を」 看護師の言葉が突き刺さった。「妊娠を後回しにしてきたんですね」 山口県の女性(40)は2年前、県内の病院で不妊の検査を受け、卵子の通り道となる卵管が詰まっていることが分かった。卵子と精子が出合えないため、自然妊娠は難しい。 医師からは不妊治療を勧められた。同時に、年齢が上がるとともに子宮や卵巣のトラブルが起きやすくなり、卵子も老化することを知らされた。「自分の体が、女性であることを否定しているみたいだった」。看護師の言葉がショックに追い打ちをかけた。 若い頃から家庭を持ちたいと思っていた。交際相手との結婚を考えたこともある。その一方で、仕事にやりがいを感じてもいた。結婚は37歳。なかなか子どもができず、不妊の
◇「子宝ヨガ」で心癒やし/誕生の基礎知識学ぶ講座も 東京都文京区のヨガスタジオ「ヨガマ」。25度ほどに保たれた部屋で、参加者がヨガマットに足を伸ばし、「卵巣につながる」というツボをもみほぐしながら自己紹介を始めた。講師の西川尚美さん(43)は「参加女性のほとんどは、不妊治療を受けながら通っている。悩みを打ち明けたり、情報交換したりするために、このクラスでは自己紹介は欠かせない」と説明する。 これまで学びや仲間作りが目的だった場に、「妊活」という新たな目的が広がりつつある。その一つ「子宝ヨガ」の現場を訪ねた。 75分のクラスの終盤、足の裏を合わせて座り、そのまま後ろに倒れる「眠る女神のポーズ」をとると照明が落ちた。受講者に毛布がかけられると、気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた。 「家で一人でやるより、ここで仲間とやる方がリラックスできる」。今春から参加している女性(32)が打ち明ける。2年前
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