ムアンバの無事を願う多くのメッセージが寄せられた。ボルトンのサポーターに限らず、他チームのファンや選手も、ムアンバへの祈りをユニフォームに込めた。 サッカー熱の高さで知られるイングランドでは、庶民の生活はサポートするクラブを中心に回っていると言っても過言ではない。だが、3月後半の国内では、人々がクラブ党派の垣根を越えて、ある結果を待ち望んだ。 17日に行われた、FAカップ第6ラウンドでのトッテナム対ボルトン(中断延期)の試合中、心停止状態に陥ったファブリス・ムアンバの無事である。 幸い、ムアンバは一命を取り留めた。試合の2日後に昏睡状態から醒めると、「一流のサッカー選手だそうですね?」という医師の問い掛けに、「努力はしています」と答えたと言われる。笑顔と謙虚さで愛される23歳らしいユーモアだ。その蘇生は、サッカーの現場のみならず、医療の現場でも「奇跡」と言われた。1対1で迎えた前半41分に
![サッカーの試合中の悲劇をどう防ぐ?プレミア“ムアンバの奇跡”を検証する。(山中忍)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b8a12ffaef92084f6f9197b240e8b273eb0d2449/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F1%2F-%2Fimg_d1b312dd9207cb9a6ccdfc7525685d06472867.jpg)