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英犯罪学者のジョック・ヤング(1942-2013)は2007年に著書『後期近代の眩暈』を出版している(翻訳は2008年出版)。SNSが本格的に普及する前に書かれた本だが、その後の社会を見通す上で示唆に富んでいる。 我々は社会問題を論じる際、排除されている人と富裕層などの包摂されている人々の二項対立で考えることが多い。しかしヤングによれば、問題はむしろ多くの人々が社会に包摂された多数派と思ってしまう点にあるという。以下ヤングの議論を概観しよう。 「私も一発逆転できるかも」という思考回路 言うまでもなく日本社会に生きる多くの人々が不安に苛まれている。不況やグローバル化などによる年功序列制度の実質的な崩壊や、非正規雇用が増大化し、未来に向けた見通しが立てづらい世の中だ。金銭による労働者のインセンティブ=動機づけが困難な社会において、職場環境の向上など、新たなインセンティブ獲得のための試行錯誤が求
ムスリマ1年生だった頃に、大塚や広尾のモスクに礼拝によく行っていたのですが、そこでも日本人の生真面目ムスリマたちに言われた言葉や態度に悩まされることが何度かありました。 例えば、礼拝の時に長いスカートを穿いていたのですが、日本では踝まで隠れるほど長いスカートってあまりないから、踝が半分くらい出ていたら、礼拝が終わった後に「スカートが短くて足が出てるから、今の礼拝は無効よ」とか言われるわけです。 私は気付かなかったのですが、ヒジャーブから髪の毛が1本出ていたことがあって、やはり礼拝が終わった後に「髪の毛1本出てるよ。今の礼拝は無効だから、やり直ししなさいね」と言われた。 確かに彼女たちの言うことは正しい。正しいんだけど愛情が感じられない。言い方ってあると思うんだよね。まぁ、それ以来礼拝の前には鏡で髪の毛が出ていないか入念にチェックするようになったから、有難い忠告だとは思ってるけどさ。でも、改
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