政府が情報管理の効率化のために整備する「ガバメントクラウド」。省庁、自治体が個別運用してきた管理システムを、クラウド上の共通サービスに移し2025年度までに運用経費を20年度比で3割減らす目標だ。しかし、これがなかなかうまくいってない。なぜなのか。元経済誌プレジデント編集長と作家の小倉健一氏が解説する。全3回の第1回目。 目次 経費削減のはずが「移行前の2~4倍のコストに!?」ガバメントクラウドの運用にかかる費用が増加している理由は ほとんどの自治体が『アマゾン』のサービスを使わざるを得ない状況この逆転現象は、一体どういうことなのか。その「カラクリ」は…実証実験で使ったことを1回のシステム利用としてカウント 経費削減のはずが「移行前の2~4倍のコストに!?」 2025年度末までに、全国1741の自治体が業務システムを標準化する「自治体システム標準化」が進められている。デジタル庁が整備してい