9月に西日本を縦断した台風21号の暴風で倒木が相次ぎ、関西の登山道が荒れている。倒木や崩れた土砂を避けて歩くうちに登山道から外れ、遭難するケースが後を絶たない。「登山は自粛して」と警察が呼びかける事態になっている。 【写真】倒木が目立つ京都一周トレイルのコース。京都府山岳連盟のメンバーが倒木の撤去を進めた=2018年10月30日、京都市北区、興津洋樹撮影 京都府警によると、9月4日に台風21号が通過した後、京都府内では高齢者を中心に男女14人が遭難した。うち7人(19~82歳)が倒木を避けるうちに道に迷うなどしていた。 京都市右京区の愛宕山(標高924メートル)では10月5日、「道に迷った」と家族に連絡した後、行方不明になった兵庫県明石市の男性(87)が登山道の近くの谷で見つかり、死亡が確認された。男性は1人で登っていたという。右京署は台風の通過後、登り口に「倒木多数、通行注意」という注意