まさか、代理ミュンヒハウゼン症候群なのではないだろうな。 代理ミュンヒハウゼン症候群というのは、 よい「親」 を演じるために、子どもをわざと病気にしたり、ケガさせたりして、入院させ 甲斐甲斐しく世話をしながら、その子どもを虐待する症状 を指す。 子どもの頃、入院していた時、代理ミュンヒハウゼン症候群に近い事例を実際に見たことがある。 他人が見ると「病気の子どもを熱心に看病するお母さん」 なのだが、実は かわいそうなのは当の病気の子どもではなく、ヒロインは「献身的な母親であるわたし」 なのだ。大部屋での入院だと、同室の患者さんの歓心を得るために、お菓子をばらまいたりすることもある。ああ、あんまり思い出したくないぜ。あの子は無事大人になったらしいが。その手の母親の口癖は うちの子は体が弱くて、病気がちで、よく入院するんです だったりするわけで、世の人は 病気の子どもを抱える母親には同情的 だか