滋賀大(彦根市)の学長選考会議(議長・塩田浩平滋賀医科大学長)で新学長に選出された位田隆一氏(67)=同志社大大学院特別客員教授=が、事前の教職員による投票では候補者3人中、最下位で1位の半数以下の得票だったことが大学関係者への取材で分かった。滋賀大で投票結果が覆されたのは初めて。大学の学長選考規定が今年変更され、投票結果が「尊重」から「参考」に改められたことが影響した形だが、学内からは「民主主義をないがしろにする暴挙」と批判が続出。教職員組合は、会議の審議内容を明らかにするよう求める公開質問状を提出した。【西村浩一】 学長選考会議は滋賀大の教授4人と、学外の有識者4人の計8人で構成する。関係者によると、今回の学長選で選考会議は、滋賀大で監事を務めている位田氏のほか、杉江徹・教育学部教授と北村裕明・経済学部教授の3人を学長候補者として推薦。他に応募がなかったため3人が11月に立会演説会に臨