『秀頼の首』という入手の難しい本があります。この本、1980年の大阪城の発掘調査で、豊臣秀頼(1593-1615)の可能性のある頭蓋骨を発見し、その異様な埋葬の状況を記した書物です。 しかし内容を知りたいと思ってもレビューも少なく、どんなことが書かれているのかずっと気になっていました。 今回は、やっと読むことができたこの本の内容について書きたいと思います。 [http://:title] ①本の構成など ②発掘の様子と頭蓋骨の鑑定結果 ③疑問など 最後に ①本の構成など 豊臣秀頼は1615年の大阪夏の陣で、淀君らとともに大阪城・山里丸で自決をしたと伝えられています。 その遺体は、矢倉に火を放ったことでいずれか判別のつかない焼死体であったといいます。*1 大阪城に建つ石碑 写真引用:wikipedia「豊臣秀頼」 さて、著者の木崎國嘉さんは当時の現場の様子を見聞し、発掘された頭蓋骨を間近で
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