小沢一郎と鳩山由紀夫、それぞれの「辺野古」 (10)小沢一郎、普天間移設問題のポイント・米軍再編の要点を捉えていた 佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長 消費増税を突然打ち上げた菅直人 戦後初めて選挙による政権交代を成し遂げた民主党政権は、一体いつ終わったのだろうか。 民主党3人目の首相、野田佳彦が衆院解散を明言して大惨敗を食らい、第2次安倍内閣が発足した2012年12月26日だろうか。年代記的にはそうだろう。 しかし、野田政権は果たして、自民党に代わる新政権として国民が待ち望んだような政治を進めたのか。この設問には恐らく大方の人が首を傾げるだろう。 それと同じことを考えるならば、民主党政権の初代首相、鳩山由紀夫が辞任した後、その同じ年、2010年9月14日に行われた同党代表選で小沢一郎が菅直人に敗れ去ったその日が、実質的な民主党政治の退場の日付だろうと私は