安否・必要物資情報、避難所で送受信 石巻市、来月新システム 宮城県石巻市は、災害時に住民の安否や避難所などの情報を一括管理できる独自のシステムを導入する。指定避難所に設置を進めている無線LAN(構内情報通信網)「WiFi」を活用した仕組みで、7月1日に運用を始める。東日本大震災で情報の収集・交換に苦労した経験を踏まえ、迅速な災害対応に役立てる。WiFiを使った災害用システムの運用は全国初。 システムでは、住民が携帯電話で被災状況を登録すれば、家族らが安否を確認できる。避難所に必要な物資の種類や数量を書き込むことで、市は素早く的確な支援物資の提供につなげられる。 「橋が壊れた」といった被害情報は、市が事実を確認してから公開する。住民の情報登録は、指定避難所204カ所のWiFiポイントに限られる。 気象、公共交通機関、ライフラインなどに関する情報は普段から常時更新される。WiFiポイント