宮部みゆき『ソロモンの偽証』 ソロモンの偽証 その後、読了 以下、ネタバレ 映画化されるらしい 宮部みゆき『ソロモンの偽証』 たとえ自分の中に信念や何かを持っていたとしても、ずっとそれを隠していたら、隠すために使っていた様子そのものから抜けられなくなるみたいな描写を読んで、キリキリしている。— きまや (@kimaya4125) 2014年11月10日 具体的な記述を引用すると、 うっかり自分を露わに出して、持ち前の聡明さを見せてしまい、その結果誰かとぶつかってトラブルになったりしないように、学校での彼は極端に寡黙になった。誰にも本心は見せないし、本当の姿も現さない。ただ、どれほど賢くてもやはり幼い彼は、人が本性を隠して何かを装っていると、いつしかその装っているものの方が本性になってしまうのだということに気づいていなかった。今の彼は”気の病”を病む母親そっくりの、とらえどころのない蒸気の塊