午後5時ごろが一般的だった美術館の閉館時間が、どんどん遅くなっている。夜型生活が定着している都会だけでなく、一定の入場者を得たい地方でも7時、8時まで開館するなど、夜型美術館は全国的な傾向にあるようだ 今月初め、日本有数のオフィス街、東京・丸の内にオープンした三菱一号館美術館(東京都千代田区)。仕事帰りのサラリーマンの来館を見越し、水〜金曜日の開館時間は午後8時までとした。「周辺のオフィスで働くサラリーマンに、仕事帰りに文化に触れてほしい」と同美術館。現在行われている「マネとモダン・パリ」展では、スーツ姿の来館者の姿も目立つ。 都心ではオールナイトで美術館を開館する取り組みもある。森美術館(港区)は3月末、六本木一帯で行われたイベント「六本木アートナイト」時、午前6時まで“終夜開館”、午後5時から翌朝までに8千人以上の来館者を集めた。 森美術館は通常でも火曜日を除き、午後10時まで開館する