子どものころに、何かの科学雑誌で見た近未来都市は、ちょっと角が取れた感じのビルが建ち並び、その間を透明な丸いパイプ状の空中歩道が通っていた。 丸い、流線形をしたものを見ると、そこに未来的な何かを感じてしまうのだが(僕だけ?)、これは一体なぜなのだろうか。 こんな疑問に答えてくれそうな書籍を見つけた。早稲田大学・原克(はら かつみ)教授の書籍『流線形シンドローム―速度と身体の大衆文化誌』だ。 そもそも流線形とは、大辞林によると、「先端が丸く、後端がとがり、全体として細長い形。流れの中に置くと、後方に渦(うず)をつくらず、流体から受ける抵抗が非常に小さい。魚のからだの形がその例」とある。本書によると、こんにちの意味で「流線形」という言葉がはじめて使われたのは1911年。アメリカの科学雑誌の、最新の自動車ボディーを紹介する記事でのことだった。 それ以前は、ものが進むときに最も抵抗が少ないのは、先
圧倒的な鉄道廃墟写真に酔いしれろ! 丸田祥三「鉄道廃墟」 ※当サイトではアフィリエイト広告を掲載しています。 街の中にある廃墟に異空間的畏怖を感じることがあり、最近歩いているとその姿を探している自分に気がつくことがよくあります。 いつの頃か廃墟にロマンと哀愁を求め捜し歩くようになりました。 特に鉄道の廃線跡に歴史の重みを感じ、よくネットで検索をしたりしています。 そんな廃墟、廃線好きな僕が大満足する1冊に出会ったのです。 それは、丸田祥三さんの「鉄道廃墟」です。 丸田さんは写真家で、本書には廃線跡、そして本来展示物であった車両がいつの間にか朽ち果てて自然に返りつつある姿が多数収められています。 その写真は幻想的でこの世のものとは思えないファンタジー要素が含まれていたり、もう絶望しか残されていない最後の断末魔さえも表現されたりしています。 単なる資料写真ではなく、廃線、廃車両が歩んできた時代
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