【前回までのあらすじ】 お六の許婚の川太郎に支度金を返すために、恋人の与四郎が藪医者の欲庵から借りた金は、ちょろけん小僧が野良狐の玉(お六が盗んだ)の力で木の葉を小判に変えて返します。 お六のことを諦めきれない川太郎は、野良狐の玉の力で人間の色男に化けてお六を取り戻そうとたくらむのですが。。。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 化物夜更顔見世 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (12ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 お六と与四良《よしらう》ハ、欲庵へ返した金の尻が割れて、今ハ身を忍ぶ色事の習ひ、小石川辺に裏店《うらだな》を借り、お六・与四良は、ちん/\かもかしハ[男女が仲睦まじい事を意味する「ちんちんかもかも」と鳥の「鴨《かも》」、鶏肉を意味する「かしわ」を掛けて、「鶏」からの連想で下の「雌鶏・雄鶏」につなげ