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その発想は無かったわの検索結果1 - 3 件 / 3件

  • 『百年の孤独』をみんなで読むと100倍面白い

    ガルシア=マルケス『百年の孤独』は、何度読んでも面白い。 私の記憶力の無さと、再読までに積んだ経験によって、読むたびに面白いと感じるポイントが変わっていく。本は変わらないのだから、再読による発見は、自分の人生の厚みが変わったためなのだろう。 さらに、この小説を楽しんだ人の感想を聞くと、十人十色で面白い。私に近い人もいれば、予想外のところにハマった人もいる。アウト・オブ・眼中の所にのめり込んだ人の話を聞くと、「なるほどなぁ!」と新鮮に読め、一冊で二度も三度も楽しめる。 小説なんだから好きに読めばいい。 引っ掛かった描写。伏線に見えるセリフ。湧き上がるイメージと、それに結びついた自分の読書経験と実人生の体験。学校じゃないんだから、「正解」なんてものはなく、「ぼくのかんがえたさいきょうの読解」の多様性を楽しむといい。 そんな皆さんの感想を伺うべく、『百年の孤独』の読書会に行ってきたので、レポート

      『百年の孤独』をみんなで読むと100倍面白い
    • okadadaの音楽論に迫る5冊 DJとして考える。場所と不可分の音が、記録されて広まることの意味(後編)|好書好日

      okadada(オカダダ) 1986年、滋賀県生まれのDJ/トラックメイカー。全国各地の多岐にわたるパーティーにDJとして出演中。ネットレーベル・maltine recordsやbandcampから楽曲をリリースしている。DJ仲間・shakkeとのおしゃべりポッドキャスト「チャッターアイランド」もSpotifyで配信中。 >【前編】okadadaの音楽論に迫る5冊 「残された音源を使って、残らない一晩を彩るDJとは何か」 消え去った音楽と残る音楽 ――では次の本を紹介していただきましょう。 『レベティコ-雑草の歌』というバンド・デシネです。1920年代にギリシャで生まれたレベティコという音楽ジャンルの話。タンゴの影響を取り入れてて、ギリシャのブルースと言われてるそうです。レベティコとは反逆者ですよね。そのレベティコを演奏するバンドの一晩の話なんです。 ――大判で画もすごくきれいですごくかっ

        okadadaの音楽論に迫る5冊 DJとして考える。場所と不可分の音が、記録されて広まることの意味(後編)|好書好日
      • 【愛の◯◯】大親友の強がりには…… - 音楽と本、それからそれから……。

        母さんと愛が協力して美味しい料理をたくさん作ってくれた。わたしの誕生日を祝うためだ。わたし・父さん・母さん・兄さん・愛・アカ子の6人で食卓を囲んだ。アカ子がいちばん多く食べ、いちばん多く飲んでいた。例によってというか何というかだった。 わたし・愛・アカ子の同級生トリオは、食べてからわたしの部屋に戻り、しばらく会話を楽しんでいたのだが、 「夜遅くになり過ぎたらアツマくんも寂しがるだろうし、ごめんけどそろそろ帰るわね」 と愛が言い、カーペットから立ち上がった。 「分かったよ。いろいろありがとう。前日から泊まり込んでくれて嬉しかった」 わたしはそう伝えてから、 「さっきのご馳走の中に、ミートソーススパゲッティがあったけどさ。もし良かったら、今度、わたしに作り方教えてよ」 と照れくさい気持ち混じりにお願いする。 「良いわよ。いつでも教えてあげる。即席のお料理教室なら、わたしにお任せよ」と愛。 「ア

          【愛の◯◯】大親友の強がりには…… - 音楽と本、それからそれから……。
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