7月3日午前、静岡県熱海市で発生した大規模な土石流。その原因については現在特定できていない状況ですが、静岡県の難波喬司副知事が示唆した「山林開発との関係」を疑う声も上がっています。そして同じ静岡県内で、自然破壊の観点から工事差止訴訟が起きているJR東海のリニア中央新幹線計画ですが、そのほとんどがトンネルという巨大土木工事は我々の生活や自然環境に悪影響を及ぼすことはないのでしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャーナリストの高野孟さんが、その危険性を取材した朝日新聞の記事内容を引きつつ、そこから見て取れるJR東海側の「土壌」への無理解を指摘。さらに「通気浸透水脈」という概念を解説しつつ、その水脈を断ち切るJR東海の蛮行を強く非難しています。 プロフィール:高野孟(たかの・はじめ) 1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤