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  • 水牛通信1982年7月号

    1 ことしのはじめ、そのころ来日していた韓国の民俗舞踊家金淑子さんから話をうかがう機会があった。去年の秋日本で公演したパンソリの金素姫さんもそうだと いうことだけれども、韓国の民俗芸能の専門家は、シャーマンであるムーダン(巫堂)の家系の出身者である場合が多い。金淑子さんも、単なる舞踊家ではな く、京幾道安城の代々続いたムーダンの娘であり、京幾道巫俗舞踊の第一人者として知られている人である。 民族舞踊、民族音楽をはじめとして、パンソリにしても、また仮面劇にしても、朝鮮の民俗芸能はほとんどが巫俗を母胎として生まれてくる。そして、金淑子さ んのような巫人家系に生まれたためにムーダンになる世襲巫は、いわゆる「巫病」にかかってからムーダンになる降神巫、突発巫とはちがって、幼児のころから 歌、踊り、楽器演奏の一切の技術を習得してきた総合的な民俗芸能の伝承者でもある。朝鮮のシャーマニズムはその呪術性の一

    • 京極夏彦『書楼弔堂 霜夜』(完結巻)主人公は書籍流通の仕組み。でき上がったらお役御免です

      京極夏彦の明治を舞台とした小説『書楼弔堂』が第四巻『霜夜』でついに完結する。無い本は無いという不思議な本屋・弔堂の主が、訪れる客たちにその人だけの一冊を選書するという連作。今回は時計の針が明治四十年に設定されている。シリーズのそもそもの始まりから、『霜夜』に登場するゲストの人選まで、インタビューで最新作を深掘りしてみた。 聞き手・構成=杉江松恋/撮影=大槻志穂 この連作は、当時の担当編集者から明治時代の本屋さんについて書いてもらえないか、という提案があって始めたものです。明治は日本の書籍流通が劇的に変化した時代でした。それこそ刻一刻と様相が変わる。編集者の提案は、まだ書店で本を買うことが一般的ではなかった時期に、お薦め本を教えてくれる本のソムリエがいて……というような内容だったのですが、書籍流通の変遷自体を主役に据えたほうが絶対面白いと思いました。だから語り手の個性を前面に出さないため、視

        京極夏彦『書楼弔堂 霜夜』(完結巻)主人公は書籍流通の仕組み。でき上がったらお役御免です
      • 買わない理由が見つからない! アッという間に「元が取れる」5000円以下のクルマのメンテ工具5つ

        愛車のメンテはトラブルの早期発見にも繋がる クルマを所有していると、何かとお金がかかる。税金や保険といった必須の費用はもちろん、洗車などのボディケアから定期的なエンジンオイル交換まで、メンテナンス費も馬鹿にならない。 クルマは長く乗っていれば劣化してくるのはどこか当たり前。そうなればケアが必要な部分が増えるし、場合によっては修理代が高額になるケースもある。カーショップに支払う金額も増えていくことだろう。 そこで節約を兼ねて、自分でできるところはDIYでメンテナンスしてみるのはどうだろう? 定期的なセルフチェックでトラブルを未然に防止できれば、予想外の出費を防ぐことができるハズだ。 けれどメンテナンス用品を買うにしても、あまり高額なものではショップに任せる方が安くつく場合がある。ここでは購入しやすい概ね5000円以下で販売されているアイテムをピックアップし、そのパフォーマンスを解説したい。

          買わない理由が見つからない! アッという間に「元が取れる」5000円以下のクルマのメンテ工具5つ
        • ピュアオーディオ?の世界 - キャンピングカーの車窓から

          なんかマツコの知らない世界みたいなタイトルになってしまいましたが 最近の何百万円もするマニア向けのオーディオ機器の話ではなく 80年代私が高校生の頃の話です ほぼ40年前の記憶を頼りに書くので少々の誤りはお許し下さい 中3くらいからオーディオコンポが流行り始め、サッカー部とバレー部の友達が購入して自慢していました 俗にバラコンと言われ、コンポーネント毎に好きなブランドを組合せるタイプです 当時の価格でも最低40万円くらいになりますので、おいそれと親に買ってくれとは言えません もちろん中学生の小遣いでは買えません 親に第一志望の公立高校に合格したら買ってもらう約束を取付け どちらかというとオーディオの勉強を頑張り始めました 当時のコンポ別人気ブランド ターンテーブルはテクニクス パナソニックのオーディオブランドです ターンテーブルとはレコードプレーヤーのこと 重くガッチリしていること、ダイレ

            ピュアオーディオ?の世界 - キャンピングカーの車窓から
          • 汎用AIの時代に読む『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』の面白さ

            最近出版された『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』(片山杜秀著 新潮社)を読んで興奮している。長年ひっかかっていた伊福部音楽に関する謎のいくつかが、長時間にわたる伊福部氏本人への聞き取りに基づいてきれいに解明されていた。(※以下、伊福部氏に関しては敬称を略させていただきます) 作曲家の伊福部昭(1914~2006)というと、多くの人が思い出すのは映画「ゴジラ」(1954)の音楽だろう。その浸透ぶりは「ゴジラの伊福部」と書くことがなんとはなしに恥ずかしくなるほどだ。 多分私は、伊福部の音楽と、少々他の人とは異なる遭遇をしている。最初は高校1年の時。神奈川県藤沢市、通学路の途中にある有隣堂書店楽器部の楽譜の棚に彼の「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」(1961/1971改訂)のオーケストラスコア(総譜)が入荷していたのを、たまたま手に取ったのだった。 5拍子と7拍子が交錯する複雑な

              汎用AIの時代に読む『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』の面白さ
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