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  • 水牛通信1982年7月号

    1 ことしのはじめ、そのころ来日していた韓国の民俗舞踊家金淑子さんから話をうかがう機会があった。去年の秋日本で公演したパンソリの金素姫さんもそうだと いうことだけれども、韓国の民俗芸能の専門家は、シャーマンであるムーダン(巫堂)の家系の出身者である場合が多い。金淑子さんも、単なる舞踊家ではな く、京幾道安城の代々続いたムーダンの娘であり、京幾道巫俗舞踊の第一人者として知られている人である。 民族舞踊、民族音楽をはじめとして、パンソリにしても、また仮面劇にしても、朝鮮の民俗芸能はほとんどが巫俗を母胎として生まれてくる。そして、金淑子さ んのような巫人家系に生まれたためにムーダンになる世襲巫は、いわゆる「巫病」にかかってからムーダンになる降神巫、突発巫とはちがって、幼児のころから 歌、踊り、楽器演奏の一切の技術を習得してきた総合的な民俗芸能の伝承者でもある。朝鮮のシャーマニズムはその呪術性の一

    • 汎用AIの時代に読む『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』の面白さ

      最近出版された『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』(片山杜秀著 新潮社)を読んで興奮している。長年ひっかかっていた伊福部音楽に関する謎のいくつかが、長時間にわたる伊福部氏本人への聞き取りに基づいてきれいに解明されていた。(※以下、伊福部氏に関しては敬称を略させていただきます) 作曲家の伊福部昭(1914~2006)というと、多くの人が思い出すのは映画「ゴジラ」(1954)の音楽だろう。その浸透ぶりは「ゴジラの伊福部」と書くことがなんとはなしに恥ずかしくなるほどだ。 多分私は、伊福部の音楽と、少々他の人とは異なる遭遇をしている。最初は高校1年の時。神奈川県藤沢市、通学路の途中にある有隣堂書店楽器部の楽譜の棚に彼の「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」(1961/1971改訂)のオーケストラスコア(総譜)が入荷していたのを、たまたま手に取ったのだった。 5拍子と7拍子が交錯する複雑な

        汎用AIの時代に読む『大楽必易 わたくしの伊福部昭伝』の面白さ
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