題名:「「不在」という場のフォルムを創造する」ためのエクリチュールの剥き出し 報告者:ダレナン 本記事は、この記事の続きです。 時に画像は、自己の内面をえぐり、まだ見ぬ創造の世界へいざなう道しるべとなる。その時は即座にその画像が何らかの意味を持たなくとも、時経て再燃する心象は、明らかに何かの暗示でもあろうか。 先の記事にて、フランスの小説家のマルセーヌ・デ=ベランダ―ルについて思惑するとともに、それが仕切りをなし、やがて思枠(*)することにも繋がった。所謂フィクションの始まりである。さらに、その中で引用したマルグリット・デュラスによる小説「ロル V. シュタインの歓喜」について調べていくうちに、ある一枚の画像に偶然遭遇することとなった。それが図である。遭遇したのは、マルグリット・デュラスを研究している関未玲博士による文献3)内である。そして、その見出しは「「不在」という場のフォルムを創造す