「文春野球コラム」の連載も既に後半。我らがオリックス・バファローズがシーズン終盤に入って、猛烈な追い上げを見せているのに対し、このコラムはこのところ負けが込んでいる。もちろん、その原因は簡単だ。他のコラムニストの皆さんが、球場その他で地道に取材を重ねて熱いコラムを書いている(いや、そうでない人もいるが)のに対し、筆者は入学式だとか、文在寅政権とか、ヒット数が稼げそうな適当なネタを動員して、その場を誤魔化そうとしているからである。例えて言えば、目の前の成績ばかりを追い求めて、地道に高卒から若手を育成することを選択せず、即戦力、しかも大学を経てから社会人球団に入った選手ばかりをドラフトで指名して、次第に戦力がジリ貧になっていった、少し前までのどこかのチームと同じである。 これではいけない、今回こそ真面目に現地取材をしてコラムを書こう。でも、ただ京セラドームに行くだけでは、いつものようにただの応