「○○○な女〜オンナはそれを我慢している」のアンサーソングともいうべき新連載は、気鋭の文筆家・鈴木涼美によるオンナ目線の男性論。とはいえ、ここで取り上げるのは現代を生きる「今」のオトコたちの生態事情。かつてはもてはやされた男性像が、かつては相手にもされなかった男性キャラが、令和の今、どんな進化・退化・変遷を遂げているのか? 冴え渡る涼美節・男性論に乞うご期待! 底意地の悪い私は人の結婚式に出ても料理にケチをつけ新郎にケチをつけヤッカミを抱えて喫煙所にこもって、元祖絶望おじさんであるキルケゴールの「結婚するがいい、君は後悔するだろう」という言葉を脳内リフレインしながら、結婚を鳥かごにたとえたのは誰だっけ、と余計なことを考えているタイプである。 そして、あんまり席を外すのも変かなと思って重い足取りで元いたテーブルに戻ると、たいてい新郎の友人が「僕は学生時代からタカシくんと一緒に色々学びました!