滝本氏が日本脱カルト協会で配布した文書 今年2月に「日本脱カルト協会」(JSCPR)が開催した会員向け会合の会場で、滝本太郎弁護士が「性自認至上主義は、カルト的な思想運動である」と題する文書を配布した。主に、出生時には男性と割り当てられ女性としての性同一性をもつ「トランス女性」について、その権利確立を主張する運動を「カルト的」「マインド・コントロールの手法を使っている」などとする内容。 同文書については、本紙がLGBTQ関連の当事者や識者等の協力で問題点を指摘するコメントを添えた全文を、すでに公開している。JSCPR会員の1人は本紙の取材に対して、「こんな差別文書が配布されるようでは、会員の安全が守られないのではないか」と語った。一方でJSCPR理事会は本紙の取材に、滝本氏への処分等は行わない意向を表明。滝本氏からは取材への回答はなかった。 ■カルト問題論の基本を無視した文書 滝本太郎氏