これには国内外の怪獣作品ファンが狂喜乱舞したことだろう。正直なところゴジラシリーズは東宝の稼ぎ頭ならぬ看板作品なので「これが最後!」、「さらばゴジラ」と言われても結局は新作が作られてしまうので寂しさもなければサヨナラ感も無い。初作で山根博士の「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない」というセリフはゴジラシリーズを“深く”語る上で重要なワードだが、客観視すると東宝側からは大変都合がよく何度でもゴジラをよみがえらせることができる。客からしても「どうせまた復活するっしょ」という喪失感を抱けない台詞になってしまった。 一方でガメラの方はというと、大映時代の昭和シリーズが1965年~1971年の間に7本、徳間グループの傘下に入って80年に1本、95年~99年に3本製作され、角川時代に1本作られただけ。ゴジラシリーズとくらべても圧倒的な少なさにもかかわらず根強いファンが居るコンテンツだ。アメリカでのガメ