ウォーレン・バフェット氏が率いる保険・投資会社、バークシャー・ハザウェイの年次株主総会が、5月1日、ネブラスカ州オマハで開かれた。バークシャー・ハザウェイは、傘下に50社を超える子会社を擁するいわばコングロマリットだが、その一方でデリバティブなどを通じて、多様な金融投資も行っている。 同社の株主総会には例年、「投資の神様」のご神託を聞きに世界中から株主がやって来るが、今年はこれまでで最大の3万7000人が集まった。巨大なクエスト・センターは人でぎっしりと埋まった。中でも目立ったのは、中国からの投資家たちで、マイクロバスを借りきって行動する投資家グループも見られた。 総会前から注目されていたのは、ゴールドマン・サックスがサブプライム・ローンがらみの証券化商品の投資に際して、顧客を欺いたとされる不正取引疑惑に対するバフェット氏の見解だ。バークシャー・ハザウェイは、2008年秋の金融危機の際に、