◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇2日 広島1―0中日(マツダスタジアム) 首位と5位とはいえ、ともに3連勝で迎えた試合前。「僅差ならかなり優位」という僕の予想は、あっけなく外れた。もちろん根拠はあった。広島の先発・野村は今季初登板。前日は逆転サヨナラで勝利の方程式を全員温存できた中日に対して、広島はクローザーの栗林を3連投回避のためにベンチ外にしていたからだ。 ところが野村に5イニングをかわされ、6回からは黒原、塹江、森浦、ハーンと左腕4人の継投を崩せなかった。 「(ブルペンは)うちのストロングポイント。あとからいくピッチャーも、しっかりゼロでつないでくれた。信頼しているので。誰が出ても自信をもって送り出しています」 新井監督は4連勝に胸を張った。野村が長いイニングは任せられないことも、継投に制限があることもわかっていたが、1点を見事に守り切れたからだ。栗林以外の投手がセーブを挙げたのは