函館バス(函館)など4社が共同運行する函館―札幌間の都市間バス「高速はこだて号」が10月1日から、運転手不足を理由に現在の1日8往復を4往復に半減させる。利用客や観光関係者から戸惑いの声が上がった。 2日午後、JR五稜郭駅前のバス停には札幌行きの便を待つ人が5、6人いた。「JRに比べて安価で乗り降りも楽。減便なら不便になりそう」。函館市在住の母の介護のため年3~4回利用するという石狩市の無職、高橋純子さん(70)はこう漏らした。 共同運行する函館バス、北海道中央バス(小樽)、北都交通(札幌)、道南バス(室蘭)のうち道南バスが9月限りで撤退する。コロナ禍を受け2020年5月から夜行便が運休になるなど現状は1日6~7往復だった。函館市内の五稜郭駅前など4停留所も合わせて廃止し、繁忙期や閑散期といった需要に応じた変動運賃制も10月から導入する。 同路線には11年3月に北海道バス(札幌)の「函館特