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ハイエクの検索結果1 - 3 件 / 3件

  • ハイエク氏: 金融緩和でデフレを防ごうとすれば経済は悪化する | グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート

    20世紀の大経済学者フリードリヒ・フォン・ハイエク氏が、著書『貨幣理論と景気循環』で、インフレ政策によってデフレを打倒しようとする考えを批判している。 デフレ打倒のためのインフレ政策 日本では今円安が問題となっている。その原因はアベノミクス以来行われてきた金融緩和である。現日銀総裁の植田氏がそれを段階的に終わらせようとしているが、その速度は円安を止めるのに間に合っていないようだ。 日銀の植田総裁が円安を止められない理由 この緩和政策はもともとデフレを打倒するという名目で安倍首相(当時)によって開始された。 しかしその結果のインフレ政策は円安と輸入物価上昇によって見事にインフレをもたらしてしまった。 何故なのか? インフレ政策は何故インフレをもたらしてしまったのか。インフレが起こる前から筆者は「インフレとは物価上昇という意味だ」と何度も繰り返して主張してきたのだが、誰も信じなかった。辞書ぐら

    • 自由の復権、ハイエク・ルネッサンス 後篇|じんぶん堂

      記事:春秋社 若き日のハイエク 書籍情報はこちら (前篇はこちら) ヴィジョナリーの時代 ハイエク思想が高く評価されてきた理由の一つには、自由を賞揚する彼の社会思想が、その経済思想と美しく整合していることにある。現実の経済においてどのように関係する情報が得られるのか、それをどのようにまとめて利用するのかについての視点が、現実を知らない当時のほとんどの学者たちとは大きく異なっていたのだ。そして興味深いことは、彼が指摘した通り、経済が高度化、複雑化するにつれて生産技術だけでなく、プロダクトの開発などについても、集団による熟慮を経た意思決定ではなく、個人のインスピレーションにもとづく起業家精神のほうが重要になってきたことである。 本書(『ハイエクといっしょに現代社会について考えよう』)でも自由の哲学について論じた後、こうした点について詳細に検討する。インターネットの登場以降の21世紀の経済では、

        自由の復権、ハイエク・ルネッサンス 後篇|じんぶん堂
      • 自由の復権、ハイエク・ルネッサンス 前篇|じんぶん堂

        記事:春秋社 コーヒーブレークのハイエク ©1983 Marie Gray 書籍情報はこちら 社会主義の終わりと新しい進歩主義 私は1966年生まれの56歳である。私の世代では、青年時代までソヴィエトを中心とする東側世界が確固として存在して、東西対立は世界認識の基本的な構図をつくっていた。もちろんそれは、社会主義という経済制度についてのメリットやデメリットについて大いに意識する必要性も意味していた。しかし、1990年頃を境に東側世界は崩壊してしまい、社会主義は歴史上の存在になってしまった。このことが意味するのは、現在45歳代前半までの人たちにとっては、政府がすべてを支配する社会について知り、考える機会がなかったということである。 昨今、環境を重視した脱成長論を唱える『人新世の資本論』、あるいはAIによる自動的な政策の決定を提案する『22世紀の民主主義』などの「新しい思想」が話題になっている

          自由の復権、ハイエク・ルネッサンス 前篇|じんぶん堂
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