ファシズムはヒトラー、北朝鮮のような国だけのものではないということを 強く思った。 身近に、それとわからぬよう、そっと潜んでいるものだと痛感した。 ファシズムはヒトラー、キム・ジョンウンだけの「専売特許」、彼らだけが 体現しているのではない。 神さまとして崇め、親のように慕う無垢の国民一人ひとりがいてこそ可能なこと。 国民の圧倒的な支持がなければ、ファシズムという奇怪な現象はあり得ないことを この本で強く教えられた。 ーーーーー 『ファシズムの教室-なぜ集団は暴走するのか』 田野大輔・著 筆者、田野大輔さんは大学の先生。 この本は、田野さんが勤務先の大学の広い教室で長い間にわたり毎年実践された 「体験学習」の報告みたいなもの。 ズバリ「ファシズムの教室」。 (余談ですが、副題の「なぜ集団は暴走するのか」は、読みおえ「集団になるとなぜ暴走するのか」 とした方がよかったのにと思いました) 「