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ポいもさんの検索結果41 - 80 件 / 213件

  • ねこさんにはちょっとビビリな面がある - マメチュー先生の調剤薬局

    都会で働く薬剤師のイチイさんは、ポ村の村長に頼まれて、マメチュー先生と共にポ村の住民… 主に、高齢者やお子様への“薬の説明会“などに参加することがあります。 本日イチイさんはその“薬の説明会“を終え、帰宅中。 手には村長からのお土産を持って、村を散策するようにのんびり歩いています。 「うんめぇ…」 村長からのお土産“ポ村の名物青梅の甘露煮“(蜂蜜入り)は、職場のスタッフに好評でいつも楽しみにされるのですが、イチイさんは早速食べてしまっているようです。 小さなミツバチ宅が並ぶハニカムロード 「これすげえ甘いけど、甘露煮にも梅に含まれている成分、クエン酸の効果はあんのかな?」 イチイさんは実家の庭にあった、梅の木のことを思い出していました。 特に熟した梅の実は甘く、良い香りがするものです。 そのため、幼いイチイさんは梅の実にかじりついてやろうと、木登りをして手に入れようとしたことがありました。

      ねこさんにはちょっとビビリな面がある - マメチュー先生の調剤薬局
    • 仕事でのミス その2 - マメチュー先生の調剤薬局

      前回のお話 外出中のマメチュー先生に、お店を任されたパゴロウさんたち。 先生の留守を預かるため、張り切っていたパゴロウさんですが、ミスの連発。 落ち込んでいたところ、USAさんが自分の失敗話を爆笑しながら話だしました。 「でね、でね。昨日、雨降ってたじゃない?傘さしているとさ、いっつも傘が枝に引っかかってさ」 飛ぶぞ「傘が突然飛んでっちゃうから、あたし毎回びっくりしちゃうの。傘にジェットエンジンが搭載されてんのかなって思うくらい、遠くに飛んでっちゃうんだもん。あたしの傘」 ほんとに飛んだわ「でもあたしの後ろに人いなくてよかった。これ、笑い事じゃないよね。飛んでった傘が人に当たったら危ないものね」 「分かってんなら、気ぃつけなよ」 落ち込んでいたパゴロウさんは、そんなUSAさんを見て感心していました。 “失敗を笑いに変えてる。器の大きさを感じるなぁ“ 「ボクはだめです。ミスなんてしたら、一日

        仕事でのミス その2 - マメチュー先生の調剤薬局
      • プレアボイド・漢方薬の副作用 その3 - マメチュー先生の調剤薬局

        前回のお話 処方箋の有効期限が切れそうなため、慌てて出先で見つけた初めての薬局に立ち寄ったナメ江さん。 そこはイチイさんの調剤薬局でした。 ナメ江さんから血圧上昇の相談を受け、イチイさんはお薬手帳を確認します。 すると甘草を多く含む、2種類の漢方を服用していました。 「血圧の上昇やむくみの原因が、漢方薬の副作用かもしれないので、先生にお伝えてもよろしいですか?」 「副作用?漢方薬二?」 先生に伝える?漢方薬に副作用なんてあるのかしら? 「あ、こちらの医療機関はポ村のくまじろ先生ですね?」 「御存知ナノ?」 「ええ、ポ村で村長に紹介されたことがあります」 「マァ、ポ村ニ、イラシタ事ガ、アルノ?村長トモ、オ知リ合イ、ナノネ?」 「ええ」 ナメ江さんはその話を聞いて、なんとなく親近感が湧いて来たようです。 「アノ…薬剤師サン、先生ニ、連絡、オ願イシマス」 「はい」 ナメ江さんに許可を得たイチイさ

          プレアボイド・漢方薬の副作用 その3 - マメチュー先生の調剤薬局
        • ねこさんに邪魔をされる絵描きさん - マメチュー先生の調剤薬局

          画家のトウキさんはポ村の草原にキャンバスを置いて、集中して絵を描いています。 長い間、休憩も取らず筆を走らせている。 ところが急に、腕を動かしづらくなってしまいました。 どうしたのでしょう。 「?」 その時、トウキさんの背後に重みとぬくもりが… にゃこさんでした。 絵を描くことに集中しすぎて、シャツがだらっとし始めていてもそのままにしていたせいでしょう。 そのシャツの中に、にゃこさんが潜り込んでしまったようです。 にゃこさん、シャツの中で早速ぷーぷーと眠りこんでいます。 トウキさん、動けません。 でもちゃんとシャツを着ていないのが悪いのです。 自分で蒔いた種です。 ねこさんがシャツの中で、満足いくまで寝かせてあげましょう。 そしてこの体勢ではなかなかきついですが、今のタイミングで休憩をとりましょう。 集中して休みなく、絵を描き続けていたのですから。 たまには休んで、セラピーキャットさんのぬ

            ねこさんに邪魔をされる絵描きさん - マメチュー先生の調剤薬局
          • アロマセラピー - マメチュー先生の調剤薬局

            ※これはポあねがポにゃちゃんと暮らしていた頃のお話です🐱 ”くしゃんっ” 「かゆい。そんで、くしゃみ出る」 ハウスダストや猫アレルギー持ちであるポいも。ねこさんと暮らすポあね宅に行くと、必ずアレルギー症状が出てしまいます。 「ちょっと待ってて」 ポあねはそういうと、何かをとりだしました。 「これなに?」 そして何かを作り始める。 謎の小瓶いい匂い「これはね、ペパーミントとユーカリ、レモンを調合した、アレルギー症状を抑えるアロマなの」 ポあねは民間の資格・メディカルアロマインストラクターを取得しております。 部屋をいい香りが漂っている。 ねこさん何か言うてますねこさんにはアロマオイルは危険なので、調合の最中、ポにゃちゃんはクローゼットの中で過ごしてもらいます。 「このスプレーちょっとかけてごらん」 「スプレー?」 「あ、そうじゃなくて空気中にシュッと拡散させるように使って」 ポあねが作って

              アロマセラピー - マメチュー先生の調剤薬局
            • 落ち葉掃除 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

              前回のお話 毎年恒例落ち葉掃除をするポ村の住民。 お掃除中に大きなお野菜を販売する業者さんがやってきました。 「こんにちはー」 今度はミルクを販売する業者さんです。 この後はパティスリーマルズさんの所へ向かいます「今度はミルク!美味しそー」 「おいしいですよ。味見してみます?」 「甘くておいしいっ!マメチュー先生!!」 「はいはい、いただきましょうね。そうだ、お掃除の後お野菜とミルクを使って、クリームシチューなんかはどうですか?」 「食べたいっ、あったかいもの嬉しい!」 「にゃにゃっ」 「ぶぶっ」 ミルクの匂いにつられた、にゃこさんとどろちゃんも落ち葉の中からやってきました。 「ねこ用ミルク?にゃこ、どろちゃん、いただく?」 「お安くしますね」 「やったー」 「にゃったー」 「ぶにゃー」 ねこさんたちがミルクを美味しくいただいた後は、マメチュー先生特製のクリームシチュー。 鶏肉とミルクたっ

                落ち葉掃除 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
              • 寒い日に飲む甘酒 その3 - マメチュー先生の調剤薬局

                ⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 冬の寒さが苦手なまゆさん。マメチュー先生の甘酒で温まっていました。そんな中、甘酒が大好きらしいUSAさん。一人、甘酒のおかわりをしまくっていました。すると… ゴロゴロゴロゴロー 甘酒は身体にいいと言っているのにこの有り様… 「ああああぁ、トイレー!」 「まったく、何してるんだか。やっぱうんこはいらないよね。うん。」 「そういえば、食べ過ぎ・飲みすぎるとデブになるという身体のシステムもいらないなぁ」 身体にいいと言われる食べ物、飲み物でも摂取しすぎるとやはり身体に悪影響を及ぼすようです。 「やばー。このあと患者さんに対して笑顔作れるかな」 「今くらいがちょうどいいよ。USAはコミュニケーション能力が高いらしいけどさ。その仮面のような嘘くさい笑顔は、逆に不快になる」 「やだ、失礼!笑顔が嘘くさい

                  寒い日に飲む甘酒 その3 - マメチュー先生の調剤薬局
                • 押したくなるもの - マメチュー先生の調剤薬局

                  押してはダメだと言われるものほど、押したくなるものがある。 例え爆発すると言われても、”押すな”と言われれば言われるほど、押したくなる。 別に誰でも押していいような、バスの停車ボタンとかにはあまり興味をひかれません。 早い者勝ちだけれど、押したければ押せます。 私が、押したくなるやつと言えば… 色々と考えたりしながらも、押したくなります。 そのボタンに引き込まれるように、いつもジッと見つめてしまう。 ジッと見つめてしまうと言えば、ねこさんの可愛い容姿。 以前記事に書きましたが、ねこさんの肉球やクリームパンみたいなお手々を見ると、プニッて押したくなります。 手々これはねこさんがそばにいる方なら、誰もが押している部分でしょう。 ですが、さわってみたくなるところは、大抵ねこさんの嫌がる場所。 めったに押せません。 だからこそ、より押したくなるのでしょうね。 最近、人様のお宅のねこさんを見ていて、

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                  • 町の治安 その3 - マメチュー先生の調剤薬局

                    前回のお話 マンションのポストしか置いていない所で、ずっとスマホを見ている小さくて細身、そして長い髪の毛で顔を隠している男性。 なんだかちょっと気味が悪いので、スーパーによってその人がいなくなってから帰ることにしたのに、買い物が終わってからもまだいる。 彼はただスマホを見ながら立っているだけなのですが、部屋に戻らない理由が分からずちょっと怖い。 無料で使用できるWi-Fiがあるとかでもないと思うのですけれど… ある日の、仕事帰り。 ポスト前の彼は、やはり同じ場所でジッと俯いてスマホを見ておりました。 本当はそこにあるポスト内を確認したかったのですが、なんとなくその場を早く立ち去りたかったので、階段を使って家に帰ろうとすると初めて彼が動き出しました。 そして、ポいもより先に階段を上がって行く。 その足はめちゃくちゃ牛歩で、段差があまりない階段をすごくすごく、ゆっくりと登っていく。 おそらく私

                      町の治安 その3 - マメチュー先生の調剤薬局
                    • おいしい焼肉 - マメチュー先生の調剤薬局

                      今回は初めてのグルメブログです。 よろしくお願いします。 実はこの間、何年か振りに父、母、ポあね、ポ家族全員でご飯を食べに行きました。 そんな中でも気になる、ひとりお留守番しているポにゃちゃんのこと。 ポにゃちゃん抜きで、美味しいものを食べに来ているので気になったのです。 「ポにゃちゃん、どうしてる?」 「元気にしてるよ。ご飯もいっぱい食べてる」 ポあねはカバンの中にぎっしり詰まった、ニュートロを見せてくれました。 一本100円ほどするニュートロを、一日3本は元気にペロリと食べているそうです。 月に換算するとなかなかの額。 「でも、今は好きなものを好きなだけ食べさせてあげたいからね」 それでしたら、こちらも気にせず外食できそうです。 今回はポあねが予約をしてくれた、焼肉屋さんに来ました。 人気のお店らしく、予約が取れた時間は午後3時。 その時間でもお店は、満員。 「何頼むー?」 「やっぱり

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                      • マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その21 - マメチュー先生の調剤薬局

                        一話目からはこちら www.mamechu.com 代役・ナメ江さん。2022年秋冬のお話。 前回のお話 給湯器故障・漏水を修繕してもらうため、管理会社に連絡をしたのですが、全くつながらない。 困惑していたところ、オーナーさんの方から”管理会社をかえた”との連絡を受けました。 その後すぐに新管理会社さんから連絡を頂き、ようやく給湯器・漏水の修繕に向けて動き始める。 なのに、半導体不足で給湯器の交換は最悪半年後になると告げられてしまう… 新管理会社さんから最初の連絡から2日後、再び連絡がありました。 旧管理会社と比べ、こまめにコンタクトをとってくれるようです。 新管理会社によると、やはり現在使用している給湯器は古くて部品がなく修繕不可。 さらにメーカー、業者も見つからない状態とのこと。 弊社協力会社、ネット業者等も含め回答いただくよう手配中、というお話でした。 それでも早々のご連絡ありがとう

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                        • マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その13 - マメチュー先生の調剤薬局

                          一話目からはこちら www.mamechu.com 代役・ナメ江さん。2022年秋冬のお話。 前回のお話 マンションの給湯器が壊れている状態で、日々を過ごしているポいも。 さすがに寒くなってきたため給湯器を直したいと思い、管理会社に連絡を取ってみることにしました。 所がまったく連絡がとれないのです。 契約書を引っ張り出して記載されているあらゆる番号に連絡をしてみたのですが、現在使われていない状態。 そんな中、水道局から漏水のお知らせまで来て、管理会社のことでめちゃくちゃ追いつめられてしまいました。 昔のサスペンスでよく見た、崖のきわっきわで追いつめられている気分。 落ちたら溺れるやつ。 崖の下は、マンションの漏水どころの水量じゃない! 韓国ドラマでもよく見ますね。 崖のシーン。 韓国方面の場合は、だいたい飛び込んで助かるんですけれどね。 だからね、私もきっと助かる! 水道局に電話した翌日、

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                          • ひな祭り 2023 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

                            ようやく陽射しが暖かくなってくる季節が来た。 日向ぼっこも心地いい。 ひとりって自由で楽しい。 ぱたぱた 「ん?」 「トンビのやつ。あたしに気安く話しかけてくるんだから」 子供の頃、早く大人になりたくて、一人であちこち冒険してママを困らせてた。 まだ半年前のことなのに、なんだかすっごく懐かしい。 明日、あたしの初めてのお誕生日。 一人っきりの…お誕生日。 これは大人になったねこ界では当たり前のこと。 みんな同じ。 今までいろんなことが初めてで、それがいちいち楽しくて仕方がなかった。 初めて木に登って、初めて小さな池にいたお魚を食べて、初めて雪で遊んだ。 けどね、今日は朝からママや妹たちのことを思い出す。 大人になっても、寂しいと思うことはあるの。 それくらい、いいよね。 最初は知りたいこと、やってみたいことがたくさんあって楽しかった。 ママに怒られたり、妹たちにまとわりつかれないですむから

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                            • 薬局で錠剤を粉砕する その5 - マメチュー先生の調剤薬局

                              前回のお話 イチイさんが外出中、てんやわんやだったオウギさんたち。 閉店後にも粉薬を調剤室にぶちまけ、大パニック。 イチイさんが外出先から戻ってくる前に、大慌てで清掃です。 「すごいクマ作ってんじゃん。忙しかったのか?」 「ええ、まあ」 勘がいいイチイさんは何かを感じ取ったのか、薬局内を見回しています。 「その割にはなんだか薬局内がきれいだな。掃除する暇があったみたいじゃん」 ぎくりとする薬剤師たち。 「いや、閉店後の店内清掃ですよ。」 「今日はずい分、熱心にやったんだな。新築みたいだぞ。んで、俺が置いていった心を癒すグッズはやけに、握りつぶれてるな。お前はきれいにしてもらえなかったのか?」 「そのグッズいいっすね。触り心地良くって、みんなで触っちゃって。はは」 「まぁいいけど、使ったら顔、ちゃんと戻してやって。可哀想だろう?」 「はい。心がけます」 イチイさんは再び店内を見回しています。

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                              • 夢森町 2ねこ目 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

                                今朝あいつは出て行った。 今日は早く帰りたくない… そう思いながら1日仕事をしていた。 一人ぼっちの夜は久しぶりだから、早く帰りたくないのだ。 なのにこんな日に限って、仕事というものは早く片付いてしまう。 嫌なことを忘れたくて、仕事に没頭していたせいかもしれない。 会社を出て、もやもやした感情を抱え、もやもやとした足取りで歩く。 もやもやしつつも、なんかだいぶ歩いた気はする。 それでもまだ、温もりもなければより殺風景になってしまったあの部屋を、見る覚悟はできていない。 だからと言って別れたことをまだ友人には話したくないし、一人でふらっと寄れるような行きつけの店もない。 「ん?」 のんびりというか、とぼとぼと歩いていたら、急に膝がガクッとなりよろけそうになった。 足元が急に柔らかく不安定になったのだ。 「あれ?どこ?ここ」 しばらくボーっと歩いていたせいで、見知らぬ場所に来てしまっていた。

                                  夢森町 2ねこ目 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
                                • ねこ森町のお月見 2022 - マメチュー先生の調剤薬局

                                  毎年行うねこさんたちのお月見。 今回は、月を見るのではないのだそうです。 今年のお月見は、ねこ森町の上空に浮かぶ“月”と呼ばれている場所に、上陸。 高い所が大好きなねこさんたち、そのお月さまの所まで来られて嬉しそうにしています。 「にゃん、にゃん」 「にゃにゃ、にゃん」 今夜は月のウサギさんに招待されて、お月見メニューを頂くことになりました。 /) /) ・Y・) 月のうさぎさんは、ポ村のUSAさんとは別の種族です お月さまのようにまん丸で、黄色い卵の黄身がのっかったお料理の数々。 「月見ハンバーグにするにゃ」 「月見と言ったらおうどんにゃ」 「違うにゃ!お蕎麦にゃ」 みんな思い思いのメニューを頼んでいます。 「みんにゃは、卵いつ潰してたべるんにゃ?」 「もったいにゃいから、一番最後にゃ」 「早く食べたいから、一番最初にゃ」 「味変したいから、途中でつぶすにゃ」 「卵だけを味わいたいから、

                                    ねこ森町のお月見 2022 - マメチュー先生の調剤薬局
                                  • 夢森町 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

                                    お前回のお話 ねこ森町に、深夜開店するという“夜カフェ・夢森町“に立ち寄った若い女性。 どうやら女性は仕事で、モヤッとする出来事があった様子です。 そんな女性の前に、おもちゃを持ったねこさんが、ニコニコしながらやって来る。 そのねこさんと目が合った女性は、頭の中にあったもやもやが消えていくような感覚を覚えました。 「にゃこさんと一緒に遊ぶにゃ?」 「にゃこさん?」 「にゃこさんというのは、にゃこのお名前にゃ」 「ああ、名前ね。で、遊ぶの?…いいけど。ところで君のその格好はなに?コスプレ?」 「これはセラピーキャットさんが着る制服にゃ」 「セラピー?治療、療法ってやつのこと?」 「にゃむ?そんにゃことよりおもちゃ!」 女性はおもちゃをにゃこさんから手渡される。 「遊ぶのね。はいはい」 女性は気のない感じでにゃこさんに向け、おもちゃを振り回しています。 「にゃ!そんなん、違うにゃ。もっとちゃん

                                      夢森町 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
                                    • マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その19 - マメチュー先生の調剤薬局

                                      一話目からはこちら www.mamechu.com 代役・ナメ江さん。2022年秋冬のお話。 前回のお話 給湯器故障・漏水を修繕してもらうため、管理会社に連絡をしたのですが、全くつながらない。 困惑していたところ、オーナーさんの方から”管理会社をかえた”との連絡を受けました。 その後すぐに新管理会社さんから連絡を頂き、ようやく給湯器・漏水の修繕に向けて動き始めました。 早速、新管理会社の方から漏水の具合や、給湯器の型番等を聞かれました。 「漏水の方はですね、ここ最近のことでして…水道料金に変化はないので、大した事態にはなっていないとは思います」 「そうなんですね」 「でも水道局の方から、修繕報告書を提出するようには言われています」 「給湯器の方はもう、水しか出ない状態なんですか?」 「一応、まだお湯が出るときもありますが、どんどん状態は悪化していますね。ほとんど水しか出ないことも多いです」

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                                      • どろちゃんとトウキさんと悪しきもの その1 - マメチュー先生の調剤薬局

                                        ポ村を、そしてポ村の住民を守るのがお仕事の村長。 いつも通りにポ村の隅々をパトロール。 ポ村を愛し、ポ村を守る!さらにポ村の密かな有名人、画家であるトウキさんのお世話もしています。 トウキさんが使用している画材を、いつでも使えるようにしているのは、実は村長なのです。 画材を新品に取り換えたりもしています。 村長がお世話をしているトウキさんは今、ポ村の御神木の下でぼんやりと涼んでいます。 村長は無口なトウキさんからは、本人の情報をうまく聞き出すことが出来ていません。 でも、彼を見ていれば分かることもあります。 ”トウキさんは御神木が好きなのかも” そう判断した村長。 絵筆を洗うときに使用するお水は汲みに行かず、トウキさん自ら汲みに行ってもらうことにしています。 御神木の清浄で美しいお水。 悪しきものを退治する時にも使用できる、聖水でもあります。 「では私はこの辺でそろそろ」 トウキさんのお仕

                                          どろちゃんとトウキさんと悪しきもの その1 - マメチュー先生の調剤薬局
                                        • 町の治安 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

                                          今回は実家の近所に住んでいたねこのバーバラさんに、代役をおねがいしています 現在ポいもは一人暮らし。 右を見ても左を見ても、住宅しかない場所に住んでいます。 そんな街で深夜、ふと目を覚ます。 外で一人、騒いでいるっぽい男の人の大声が聞こえてきました。 しつこく一生言ってる しつこく一生言ってる 大声男性はいつも一方的に、何かを言っている。 1階や2階に住んでいるわけではないのに、はっきりと聞こえる町中に響き渡る男性の声。 引っ越してから、幾度となく聞いています。 それが毎回同一人物なのか、そうでは無いのかはわかりません。 ポあね、ポにゃちゃんと住んでいた町に比べ、なんだか治安の悪さを感じる場所です。 実家が現在住んでいる場所の隣町なのですが、近所だと言うのにちょっと雰囲気が違うように思えます。 出勤時、連日のようにパトカーとすれ違うこともありました。 ピーポーをしていなかったので、ただパト

                                            町の治安 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
                                          • おばあちゃんのいい子いい子 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

                                            前回のお話 大好きなきのこおばあちゃんをどろちゃんに取られてしまい、嫉妬にかられるにゃこさん。 現在きのこさんたちがくつろいでいる公園は、にゃこさんとどろちゃんの縄張りがかぶっている場所です。 ねこさんも人間と同様、縄張りが同じ場合はできるだけケンカにならないようにします。 それでも相性が悪いとケンカを始めてしまうこともある。 「どろちゃんに今度こそ勝ったるんにゃあ」 介入してはいけないと言われているねこさんのケンカ。 けれどにゃこさんと一緒に住んでいるまゆさんは、ケンカ中のにゃこさんを見かけるとつい回収してしまう。 “怪我してしまうかもしれない“ そんな思いが頭をかすめるからです。 にゃこさんの方もケンカ中にしょっちゅうまゆさんに回収されるので、ケンカはいけないことだとわかっています。 “そうにゃ…ケンカしてまゆちゃんの大切なにゃこさんが怪我してしまったら、まゆちゃん悲しむにゃ。 セラピ

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                                            • やけど その2 - マメチュー先生の調剤薬局

                                              前回のお話 まゆさんは、原因不明のやけどを腕に負っていました。 しかしてんまさんと話していて、鍋の近くに置いてあったザルに腕が触れたのが原因だと思い当たったようです。 「ザルに腕が触れた時、チクッとはしたけど熱いとか、痛いとか、思わなかったんだよね」 全力料理中「そっかぁ。すぐ気づいていれば、冷やすなり何なり早く治療出来たのにね」 「ほんと。気づいたのスパゲティ食べ終わったあとだもん」 気づいた時には既にやけどした部分は腫れて、水ぶくれになっていました。 ぷっくり“水ぶくれ“ 人によってはつい、潰したくなってしまうもの。 「まゆちゃん、ちゃんと潰すのがまんした?」 「したさ。そりゃ」 まゆさんがやけどに対し、実践したのは“湿潤療法“です。 消毒はせず、ガーゼも当てず、乾燥もさせないようにします。 そして水ぶくれは潰さないように注意する。 水ぶくれを潰してしまうと、傷を治してくれる成分が流れ

                                                やけど その2 - マメチュー先生の調剤薬局
                                              • 端午の節句 2022 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                5月5日は、男の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いをする日です。 「滝を登って立派な龍になるのにゃ!」 ここはポ村の隣にあるねこ森町。 ここで暮らしている男の子のねこさんたちは、なんだかはりきっている様子。 「女の子たちを守れるような、大人の男になるのにゃ!」 「にゃあ!」 世の中ジェンダーフリーが叫ばれる時代ですが、ねこの男の子たちは、やっぱりそういう存在にあこがれるているみたい。 だって今日は男の子の日。 実際男の子たちが挑戦しているのは、滝ではなく軽い段差なのですが、ねこさんたちにはこれでも大変。 本来お水が苦手なねこさん。 しかしねこ森町の中では、比較的平気なようです。 平気だけど、段差に負けて転がって流されちゃう。 中には恐がって、コイにしがみついているねこさんもいる。 一方女の子たちは、兜の折り紙作り。 かっこいいのを作ると、張り切っています。 可愛らしいです。 ですがいつの

                                                  端午の節句 2022 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                • ひな祭り 2023 その3 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                  前回のお話 ひとり、自由な暮らしを楽しんでいたねこの女の子。 初めてのお誕生日を迎える前日、家族を思い出し少し寂しさを感じます。 一人ぼっちの夜を過ごした次の朝、なぜか見たことのない場所に来ていました。 そう、ここはねこ森町です。 そこで初めてのお誕生日を迎えると知ったねこ森町メンバーは、花飾りを作ってくれるという。 「素敵ね。あたしお花大好き」 「にゃらお花、集めてくるにゃ」 そう宣言するねこの男の子たち。 今日は女の子に色々してあげたいみたいです。 「ここの男の子は優しくしてくれるのね。いいのかしら?」 「いいのよ。今日は女の子の日だもの」 他の? 他の、他の… 男の子たち一生懸命で可愛い。 ねこ森町にいる、たくさんのおひな様たちのためにすっごく頑張ってる。 ああ、でも…甘いかおりのお花畑で、眠っちゃっている子もいる。 「はい。あらためておめでとう」 「え?」 「似合うわ」 「可愛いわ

                                                    ひな祭り 2023 その3 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                  • マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その6 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                    一話目からはこちら www.mamechu.com 代役・ナメ江さん。2022年秋冬のお話。 前回のお話 マンションの給湯器と携帯が壊れている状態で、日々を過ごしているポいも。 腰が重いせいで、なんの行動も起こさないままです。 故障している給湯器を修繕するよりも嫌なことがある。 それは給湯器を修繕するために業者が家に来るということです。 これがどうしてもつらかった。 何がそんなに嫌なのか、みなさんには全く理解できないでしょうが、ポいもにとってその時点では”業者が家に来る”という事の方が、給湯器の故障と天秤にかけると嫌さが上回っていたのです。 この時はまだ圧倒的に業者来襲がいや。 ようやくおとずれた大切な休日が1日潰れてしまうという思いがするのです。 給湯器が故障しかけているのは分かっていましたが、お湯が出ている時間の方が長くて、不便ではありましたが使えてはいたのです。 ”これ以上、故障が進

                                                      マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その6 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                    • マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その9 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                      一話目からはこちら www.mamechu.com 代役・ナメ江さん。2022年秋冬のお話。 前回のお話 マンションの給湯器と携帯が壊れている状態で、日々を過ごしているポいも。 腰が重いせいで、なんの行動も起こさないままです。 9月に入りさすがに寒くなってきたため給湯器を直したいと思い、管理会社に連絡を取ってみることにしました。 電話をかけてみると管理会社には全くつながらず、不動産屋に相談したみたのですが”確認して折り返す”とのこと。 折り返しですか? ごめんなさい、携帯壊れているので”折り返し”出来ないんですよ。 さすがに携帯、買おうかな。 どうしようかな。 驚くことにポいもさん、まだこんなことを悩んでいる。 重量級の重い腰はなかなか持ち上がらない。 だって電話が使えないだけで、買い替えるの? 性懲りもなくこんなことを思っている。 買うなら携帯について詳しくないから、店頭で買いたいし。

                                                        マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その9 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                      • 薬局で錠剤を粉砕する その4 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                        前回のお話 イチイさんが外出中、てんやわんやだったオウギさんたち。 ようやく閉店時間が訪れました。 「やっと仕事のピーク過ぎましたね」 「焦ったぁ。そういえば、イチイさんまだ来てないじゃん」 「よかったですよ。さっき来てたらやばかった」 薬剤師たち皆、だいぶホッとしています。 医療従事者の立場として、ミスは許されません。 よほど肝を冷やしたのでしょう。 「イチイさんも別にキレたりはしないだろうけど、いるだけでこっちが焦るからな」 「そういえばロクジョウさん、さっき乳鉢で錠剤をすりつぶしてたよね」 「粉砕用のミルないんだっけ?」 「あったと思うんですけれど、焦っていたからか見つからなくて」 「えー。まじで?忙しい時は、ミルあった方がいいよね」 オウギさんはミルを求めて、調剤室の中を探しまわります。 「あ、あるじゃん。調剤室じゃなくて、給湯室のところに」 「だれかがコーヒー豆粉砕してたんじゃな

                                                          薬局で錠剤を粉砕する その4 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                        • https://www.mamechu.com/entry/2022/06/02/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E6%BC%A2%E6%96%B9%E8%96%AC%E3%81%AE%E5%89%AF%E4%BD%9C%E7%94%A8_%E3%81%9D%E3%81%AE2

                                                          前回のお話 処方箋の有効期限が切れそうなため、慌てて出先で見つけた初めての薬局に立ち寄ったナメ江さん。 そこはイチイさんの調剤薬局でした。 初めての薬局で少し緊張気味のナメ江さんの服薬指導にあたったのは、オウギさんの後輩薬剤師のロクジョウさん。 ナメ江さんのお薬手帳を確認すると、以前から鼻水に効く漢方薬を服用し、別の医療機関で今回は喉に効く漢方薬を処方されていました。 そして心疾患の持病がある女性。 「ナメ江さんこんにちは、薬剤師のロクジョウと申します」 「アノ質問、イイカシラ?」 「えっ、あ、はい。質問ですね。なんでしょう?」 「血圧ノ事、ナンデスケド」 先ほどこの薬局で血圧をはかったナメ江さんは、血圧が普段より高かったようです。 そのことが気になって、薬を服薬しても大丈夫なのか心配になったらしい。 「そうですね…血圧…気になりますよね。かかりつけの先生に聞いてみるといいと思います」 ロ

                                                            https://www.mamechu.com/entry/2022/06/02/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E6%BC%A2%E6%96%B9%E8%96%AC%E3%81%AE%E5%89%AF%E4%BD%9C%E7%94%A8_%E3%81%9D%E3%81%AE2
                                                          • ねこ森町の七夕 2022 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                            今年もねこ神社に笹を飾っているねこさん達。 短冊を握りしめお空に向かって何かを言っています。 去年のお願い事は叶ったでしょうか。 「かみさま、かみさま今年こそは!」 「去年は、お願い叶わなかったにゃの?」 「叶わなかったのにゃ」 「いい子でいたにゃのにね」 「ほんとにゃよね」 ねこさんという存在は、いつもいい子。 それなのに、本人が思っているほどには、叶わなかったお願いごとはこちら。 缶詰欲しい ちゅーる欲しい ご飯ほしーい 「あら、缶詰もちゅーるも貰ってたにゃしょ?」 「貰ってたのにゃけど、もっと欲しいにゃって言ったら、太っちゃうからだめにゃって」 ご飯はもちろんちゃんともらっていたけれど、食いしん坊なねこさんたちはもっと食べたかったみたいです。 「あたしはね、お願い叶ったのよ。ご飯のことについてのお願いじゃないけれど」 「なんでにゃ。ひいきにゃ」 食いしん坊ねこさんは、ちょっと拗ねてし

                                                              ねこ森町の七夕 2022 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                            • 夏のお野菜 その5 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                              前回のお話 三すくみでお料理の提供を待っていたケイヒさん、マメチュー先生。そしてパカじいさん。 するとなぜか、ナメ江さんの金切り声が聞こえてきました。 「キャー!」 「ナメ江さん、大丈夫か?」 昭和の男気をみせるパカじい、いち早く駆け付けます。 ナメ江さんが促す方向を見ると、なんとピーマンの肉詰めになるはずのものに、泥が詰められていました。 悪しきものグルメどうやらポ村の外から侵入したらしき、悪しきものがいたずらをしているようです。 「イヤァ」 「うわ、悪しきものだ。気持ち悪っ」 「なんじゃ、お前は。男のくせに情けない」 収穫中は勢いが良かったケイヒさんですが、仕事中ではない今は、その勢いがどこかへ行ってしまったようです。 大事な大事なお野菜収穫中は、強気だったケイヒさん「うわ、こっち来る」 ケイヒさんは腰を抜かさんばかりの様子。 「待ってくださいね。御神木の湧き水を」 www.mamec

                                                                夏のお野菜 その5 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                              • 医薬情報担当者 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                「カラスって早起きよね。みんな何時に起きているの?」 「早朝の渋谷とかでご飯食べてるわよね。4時起きとか?そうでしょ?あたしの直感、よくあたるの。ついでにあたしは6時起きよ」 「そうだすか。わたすの仲間には、0時過ぎには起きているカラスもいるだすよ」 「うそよー。午前0時?寝る時間じゃないのよ」 カラスは夢を見ることはほとんどなく、一度の眠りは深く短いそうです。 「そうなんだぁ。いいわね。昼寝はするの?しないの?」 「ええと…」 「ちょっと眠ればいいってことは、一日が長いってことでしょ。羨ましいわね。あたしも一時間ぐらいで疲れがリセットされる身体になりたいわ。そうなったら浮いた時間になにしましょう。仕事の前に英会話教室行こうかしら。海外旅行たくさんしたいのよね」 「あの、わたす、ちょっと用事が」 「え?なによぉ。ねぇ、ちょっと!」 ばさささっ 「カラスの用事ってなんなのよぉ。分かった!恋人

                                                                  医薬情報担当者 その1 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                • 歯茎が痛い話 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                  前回のお話 歯茎が腫れて痛いのになかなか歯医者に行こうとしない、パゴロウさんのいとこのフリゼさん。 パゴロウさんは歯医者に行くよう勧めているようです。 「歯茎が腫れててずっと気になっちゃってるんだけどさ。そのままぎゅーって噛んで腫れた歯茎潰したらどうなるのかな?って思ったことない?緩衝材のプチプチみたいにペコっとへっこんでくれないかなぁ?」 「恐い事いわないで。ホントにやらないでよ?」 「細菌が原因だったとしたら、潰しちゃうと細菌が漏れ出てくる?胃酸と細菌ってどっちが強い?」 「変な事ばっかりいうんだから」 「痛いのを紛らわせてるの。何がつらいって歯茎が痛いと、大好きなお肉が食べられないのがつらい。腫れてる自分の歯茎肉を感じても楽しめないでしょ?」 「今度は気持ち悪いことを…」 「ホントはへっこますよりはさ。たんこぶ作ったときも思うけど、腫れた部分をポコっととっちゃいたくなるんだよね。で、

                                                                    歯茎が痛い話 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                  • 猫さんの寝相 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                    みなさん寝相はいい方ですか? 自分では100%、理解できていない部分ではありますよね。 寝相とかいびきとか寝言とかって。 なにしろ寝ているのですから。 ベッドで眠っている人の中には”落っこちたことがある”なんて人もいるかもしれませんね。 人間ってどうして動物と違って、こうも無防備なのでしょう。 まぁ、動物たちもね。 なんだかんだ言って動物園で暮らす子たちなんかは、無防備に眠っているようですけれどもね。 面白アニマル映像なんかで、晒されちゃってますよね。 ドジっ子たちは可愛いです。 ポいももね、たまにですけどだいぶ布団からはみ出るようにして、眠っていたことがあります。 可愛くないので、晒されることもないやつです。 起きたら足の小指に、激痛が走った…なんてこともありましたね。 どうやら眠りながら、タンスか何かに強くぶつけたらしいのです。 ポあねかポにゃさんのしわざではなければですけれども。 け

                                                                      猫さんの寝相 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                    • 薬局で錠剤を粉砕する その2 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                      前回のお話 医師に無駄に薬の在庫を用意するように言われ、ご立腹だったイチイさん。 今は外出中ですが、もう少しで戻ってくるようです。 「イチイさん、イライラしてたなぁ。うちの調剤薬局グループの息子だしね。今はまだエリマネだから、経営には直接関わってないかもしれないけど」 「たまにいますよね。癒着じゃないかなって思わせる医師からの注文。確認のしようがないから決めつけるわけにもいきませんけど」 「でも今回は癒着だろうなぁ。新薬が出来たタイミングでさ。処方するよう言ってきたくせにさ。結局いつまでたっても使わねぇんだもん、新薬。だけどさー、勉強会とかで出る弁当レベルでも製薬会社のってめっちゃ豪華じゃん?医師も色々世話になっているだろうしさー。製薬会社に頼まれたら断れないっての分かるよなぁ」 「夕方過ぎ頃、また顔を出すって言ってたからイチイさん、そろそろ来るかもですね。怒りが治まっていてくれればいいで

                                                                        薬局で錠剤を粉砕する その2 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                      • リフィル処方箋導入 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                        前回のお話 2022年4月から導入されたリフィル処方箋。 そのことについてマメチュー先生とイチイさんが会話をしていたところ、ねこ森町のねこさんたちが集まってきました。 「それにゃんのお話にゃ?むずかしい話にゃか?」 「聞きたいのか?」 「にゃ」 【リフィル処方箋】 一定期間内、回数内であれば、医師の診察無しでも医師及び薬剤師の適切な連携により、繰り返し利用できる処方箋のことです。 高血圧などの慢性疾患で、症状が安定している患者さん等に利用してもらう制度。 新薬、麻薬、向精神薬等の投薬量に限度が定められている薬は対象外です。 メリットとしては医療機関への受診回数が減る分、患者さんの負担が少なくなります。 さらに診察料等の医療費も削減できます。 デメリットとしては、症状の変化に医師が気付きにくくなることです。 「リフィル処方箋の肝はこのデメリットかな…誰も聞いてないけど」 ねこさんたちは遊んで

                                                                          リフィル処方箋導入 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                        • 集団心理 その6 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                          前回のお話 まゆさん宅でお話し中のUSAさんとまゆさん。 彼女たちは、インタビューを受けてテレビでピリピリしたコメントをしているてんまさんを、心配していました。 「はやくポ村に帰ってくればいいのに…都会でイライラしてるのよ」 「集団の鳥ねぇ。駅前にムクドリが大量に飛んでいるのは、あたしも実際に見たことあるんだ。お互いの身を守るために集団行動をするらしいけど、ほんとにものすごい数でそれはもう圧巻だった。近所に住んでないからそう思えるんだろうけど」 「その子たち…駆除されちゃうの?」 「鳥獣保護法があるから、個人で駆除はできないはずだけど」 「ああ、役所とかに相談するにね」 「てんまは”その鳥の駆除”って言葉が気に入らなかったんだろうね。でももうちょっと人間のことも考えないと。フン害・騒音・匂い。鳥に精神を蝕まれるほど、影響を受けている人がいるんだろうから問題になってるんだろうし。農家の人とか

                                                                            集団心理 その6 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                          • ねこのお留守番 その4 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                            前回のお話 まゆさんが実家へ帰省中の為、ひとりお留守番をするにゃこさん。そうこうするうちに、まゆさんが帰ると言っていた夕方に。 そこへ人影が… “にゃ、まゆちゃん?” まゆさんからにゃこさんのことを頼まれていたてんまさんは、用事がすんでから様子を見に来たようです。 「遅くなっちゃった。にゃこちゃん、大丈夫?」 「にゃんだぁ。まゆちゃんじゃなくて、てんまちゃんにゃわ」 「この子ったら、まゆちゃん以外には冷たいんだから。まゆちゃんまだ?」 「まゆちゃんはまだにゃわ。てんまちゃん、まゆちゃんに会えなくて、寂しくなったのにゃか?」 「え?」 てんまさんは、にゃこさんの方が寂しくて泣いていると思っていたのですが、そんな様子もなさそうです。 にゃこさんはまゆさんを待つため玄関に出てきちゃってはいますが、凛々しく仁王立ちで待っているようです。 でも遊び歩いていたからか、あちこち汚れが目立ちます。 「にゃ

                                                                              ねこのお留守番 その4 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                            • ねこのお留守番 その3 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                              前回のお話 まゆさんから夕方まで”お留守番しててね”と言われているにゃこさん。 でも長い間ひとりぼっちで、寂しくて仕方がないようです。 「おい、ねこ。なにしてんだ」 彼は、都会の方で勤めていますが、マメチュー先生に用事があるときにポ村を訪れます。 「うっうっ」 「なんだよ、泣いてんのか?よし!泣いている原因くらいは聞いてやろう」 「まっまゆちゃんがっ。にゃこをっ。マメでっ」 にゃこさんは、一緒に住むまゆさんに留守番を頼まれたこと。 でも本当は、にゃこさんを置いていってしまって寂しい事。 ケガしても心配してくれるのはまゆさんではなく、マメチュー先生だけであることをつっかえつっかえ時間をかけながら説明しました。 イチイさんは静かに聞いてくれています。 全て話し終えた後、にゃこさんの頭を撫でたと思ったら… 「ちっちぇこと言ってんなよ」 「にゃにゃ?」 「大人の男だろ」 「にゃ、にゃこさん大人の男

                                                                                ねこのお留守番 その3 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                              • 冬の屋台 その2 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                                前回のお話 冬の夜、ポ村には豚汁を出してくれる小さな屋台が出ていました。 そこにはバスの中で居眠りし、最終のバスで終点ポ村まで来てしまった中年の男性がひとり、お客として訪れているようです。 「犬猫なんかに癒されるっていうけどさ、ほんとに癒されるか?ご主人はペット飼ってる?」 「ペット、だすか?」 「飼ってない?飼わないよなぁ、ペットなんて。金もかかるし、育てる手間の方がストレスになると思うんだよな」 「そうなのだすか」 「そう、嫁も子供もペットもいらない。一人がいい」 「ひとり、さみしくないだすか?」 「そうだな。そう思ったり思わなかったりするだろうな」 「むずかしいお話だす…」 男性客は相変わらず、暗くてよく見えない上の方を見上げて話している。 「しゃべり方もね、変だよね」 「そうなのだすね?一生懸命みなさんの真似してしゃべっているのだすが」 「へぇぇ?」 ズズ、ズズズ… 男性客は残りの

                                                                                  冬の屋台 その2 - マメチュー先生の調剤薬局
                                                                                • マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                                  ナメ江さんに代役をお願いしています 今回の記事は、ポいもの腰が重い状態が続き”こいつっ!”とイライラする方もいると思うのですが、あたたかい目で見守ってやって下さい。 そしてつまんない話をだらだらと長く書いているので、気長にお付き合い下さいね。 さて、前の記事に書きましたが、ポいもの携帯は故障しています。 www.mamechu.com どうやらSIMカードに異常をきたしているらしい。 原因は多分、ポいもが自分の携帯を放り投げたからではないかと思うのです。 一応布団の上でしたよ 2~3年前から携帯の調子が悪くなり、ここ一年近くは電話が一切使えない状態。 携帯の体調が良くないことは分かっていたのに、治療しなかったのが良くなかったのでしょう。 WI-FI環境があれば電話以外は使えるので、そこまで不自由を感じていませんでした。 普通の人は即買い替えるのでしょうが、外で携帯を触ることがあまりないので

                                                                                    マンションの管理会社と連絡がつかない場合 その1 - マメチュー先生の調剤薬局

                                                                                  新着記事