航空会社の間で中間層の切り捨てともとれる動きが加速している。日本航空が上級会員の資格を改変し、新規会員への門戸を大幅に狭めて航空ファンに衝撃を走らせた。また各社とも運賃単価の高いビジネスクラスを拡充する一方、格安航空会社(LCC)への進出も活発化させており、顧客対応の二極化が進む。人の移動が戻り航空会社の業績は急回復しているが、所得が上がらず「貧しい」日本人は切り捨ての対象になりかねない状況だ。 「日本人はLCC」が定番に今年になって、航空機を愛する人たちの間で話題になっていることがある。「修行僧」が激減しているというのだ。 各航空会社は、利用者を囲い込むために優良顧客を上級会員として優遇する制度を採用している。上級会員になるには、基本的には決められた期間に数多く同じ航空会社の航空便を利用することが条件になる。 この資格を得るために短期間に集中して航空機に乗る人が一定数存在する。旅行などと