ジェイムズ・サミュエル監督の『ブック・オブ・クラレンス 嘘つき救世主のキセキ』を見てきた。 www.youtube.com 舞台は紀元33年のローマである。貧しいヘブライ人のチンピラであるクラレンス(ラキース・スタンフィールド)は多額の借金を作ってしまい、返済のためにイエス(ニコラス・ピノック)を真似てエセ救世主稼業を始めたところ、大成功してしまう。ところがクラレンスは救世主取り締まりを行っているローマ当局にとらわれてしまう。 『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』のフッドムービー版みたいな映画である。『ベン・ハー』や『グラディエーター』への目配せもあってわりときちんとローマ史劇を目指しており、ちょっとワイスピシリーズみたいなところもあって、いろいろな映画のパロディやオマージュが散りばめられている。ラキースはクラレンスと双子の兄トマスの2役を演じており、笑わせるところは笑わせ、ホ