『不思議の国のアリス』主人公アリスは、ルイス・キャロルが挿絵も描いたもともとの「原作」では黒髪ボブで、でもアニメでも実写でも大抵、商業版になって「改変」された金髪ロングで登場するんですよね。なんでかあんまり「原作改変」として取り上げてもらえないけれど。
タグ検索の該当結果が少ないため、タイトル検索結果を表示しています。
私が大学の建築学科に籍を置いていた頃、ちょうどガウディブームでしてね、いろいろな本が出版されたし、テレビでもよく取り上げられていたという記憶があります。 大学ではなかなか馴染めず劣等生だった私。 建築家の安藤忠雄を招いての特別講義があった時でも、その安藤さんの話を聴くということの価値がよくわからなくてすっぽかしてしまうという暴挙に出た私でも、アントニオ・ガウディのことはよく知っていたわけです。というか、好きでよく写真集も見ていたし。 建築関係の会社でアルバイトをしていた時、その会社の専務さんに好きな建築家は?と聞かれて、迷わずガウディと答えてしまったのですが、その専務さんはアンチガウディだったみたい。あんなお化け屋敷のどこが良いのかと、ル・コルビジェの作品集みたいなものを引っ張り出してきて、コンコンとお説教されてしまったのでした。 確かにお化け屋敷かも知れんけど、そっちはのっぺらぼうですた
怖がりで慎重だった子供時代 門を入ると真正面に小ぶりで綺麗な聖堂があり、その向かって左側に小さな園庭、右側に平屋の素っ気ない園舎がある幼稚園に、私が通い出したのは年中の夏休み明け、5歳になったばかりの頃でした。それまでは両親の仕事の都合で保育園に通っていたのですが、同じマンションに親しい家族も何組かいたので、多少留守番ができる年齢になって幼稚園に移ったのです。朧げな記憶を掘り返すと、その頃の私はとても怖がりで、中でも街で迷子になることを極端に恐れていたので、どこか旅行にいっても、目の前に広がる楽しい光景にいまいち集中できずに、常に自分の位置を確認している慎重な子供でした。 慎重さの出どころについて、思い当たる節がないわけではありません。母は忙しい人で、元来やや感情的で自由な性質だったので、たとえば一緒に博物館に入って、彼女の興味が別のところに向けば、すぐに私から目を離してそちらに夢中になっ
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く