文/鈴木拓也 70歳、75歳、80歳で通算3度のエベレスト登頂に成功し、86歳になってアンデス山脈最高峰のアコンカグアに挑戦したシニアの星、三浦雄一郎さん。 さぞや、厳しい鍛錬と節制をおのれに課す日々を送っている…と思いきや、「どちらかというとズボラでナマケモノである」と、著書『歩き続ける力』で明かしている。食べ過ぎ、飲みすぎはしょっちゅうで、トレーニングも雨風を理由にサボるのはよくあるそうだ。 ■年齢を気にせず新しい目標を持つ では、どうして若者顔負けの体力・気力を保っていられるかと不思議に思うが、その秘訣の1つは、「年齢を気にせず、何歳になっても新しい目標を持つ」ことだという。 実は、三浦さんは、50代半ばでプロスキーヤーに区切りをつけた後、暴飲暴食がたたって、(身長164cmで)体重が90kgという激太りを経験。医者には、数年で人工透析が避けられないほどの不健康体との宣告を受けている