こちらは有限敵は無限、必ず負けるが「無様」には負けぬ 土方歳三は新撰組の生き残りを率いて戊辰戦争、最後の戦いである「函館戦争」に旧幕府軍の一員として参加しました。五稜郭の補修、篭城の準備をしていく中、官軍の海軍が函館上陸を目指しやって来た日です。 土方歳三は、官軍迎撃のために、衝鋒隊二小隊 伝習隊二小隊を指揮して大野防衛に向かいました。そのとき「我が兵は限り有るも、官軍は限りなし。一旦の勝ち有りと雖(いえども)も、その終には必ず敗れんこと、鄙夫(ひふ)すらこれを知れり。然るに吾れ任ぜられて、若し敗れるようなことあれば則ち 武夫の恥なり。身を以てこれに殉ずるのみ」という言葉を残しています。 圧倒的な兵力を誇る官軍に対し、孤立無援の旧幕府軍は援軍を期待することも出来ない状態です。現代風に言えば以下のような意味でしょう。『一時的な勝利はあるかもしれないが、最終的には負けるだろう。しかし、戦の指揮