#かじかわさんを知事に 大戸川ダムの再度凍結を/京都大学名誉教授、元淀川水系流域委員会委員長・今本博健さん 今本博健さん 京都府はいったん事業凍結に同意した大戸川ダム(滋賀県大津市)の建設再開へかじを切っていますが、再検討が必要だと思います。 私が6年間委員を務めた、以前の淀川水系流域委員会(01年~09年)では、徹底的に議論し、大戸川ダムの見直しを求めました。国交省はいったん凍結しましたが、復活させています。大戸川ダムがなければ天ケ瀬ダムの2次調節が行えず、淀川本川が危険になるとしていますが、規則通りの操作をすれば、2次調節は可能です。1次調節により宇治川も危険にはなりません。 現在開かれている淀川水系流域委員会や、京都、大阪、滋賀の各府県の専門家委員会は、核心に触れた議論をせずに、国交省の方針にお墨付きを与えています。 治水対策として限界のあるダムではなく、洪水は流域全体で受け止める「