ヒマだから書いてみるね。 何年も前の話です。 とある2月のある日、私は近所の実家を訪ねていました。 母ととりとめないことを話していたら、ふと「迷い猫のチラシが入っていた」と言いだしました。 今まで迷いペットのチラシは数多く見たけれど、その発見に自分が関わった事は一度もない。 故に、その迷い猫に私が関わることはない。 私は猫を好きだけど、そのチラシに興味を示さなかったし、近所であるうちには配布はされていなかった。 しかし、膝の痛みの為立ち上がりに難がある母は、わざわざ立ちあがって片付けたチラシを取りに行って私に見せた。 そしてそのまま、母は風呂に行ってしまった。 やることのない私はぼんやりとその写真を眺めた。 名前はちびた。持病ありで投薬が必要。 白黒の模様は、鼻に特徴があった。 猫が脱走して5~6日目は経っていただろうか。 寒空の下、持病のある猫は薬を飲まないで大丈夫だろうか。 チラシを配