中心となる登場人物を見ればわかるように、本作は本格的な任侠映画ではありません。やくざ映画は苦手。そんな方にも気軽にご覧いただける入門編って感じで、怖さよりも随所に笑いが出てくるコメディとなっております。その為、肩の力も抜けて寝っ転がって見てもOK。ただ、悪く言えばどっちつかずの映画で、中途半端な印象を受けてしまいますね。今野敏の小説の実写版ってことになるのでしょうが、あるいは小説の方が楽しめるんじゃないかって、見ながらふと思ってしまいました。その第一の要因が西島秀俊じゃないかと。役に合ってないというか、怖さ面白さがなんとも微妙です。もっともここで白竜だったらコメディにならないでしょうけど、その手の映画で活躍されてる人たちの登場はちょっと嬉しい誤算というのか、映画の質が少しばかり上がった気がしますね。とは言え、ちょっと二時間弱は長いかなってのが正直な感想。横になって見ていてもやや退屈するのか