中国の若者には狂信的な国家主義者がそんなに多いのか【怒れるガバナンス】 2021年09月19日09時00分 東京五輪・卓球混合ダブルス決勝で日本の水谷隼・伊藤美誠ペアに敗れた中国ペア=2021年7月26日、東京体育館【AFP時事】 東京五輪の卓球混合ダブルスで、日本の水谷隼・伊藤美誠ペアが中国ペアに勝利し、金メダルを獲得した。すると、残念なことに、水谷選手に「ある国」からSNSで誹謗(ひぼう)中傷の言葉が浴びせられた。「ある国」とは中国のことだろう。平和の祭典といわれる五輪で、このように、国家間の対立が選手への誹謗中傷となるのは、悲しいことである。(文 作家・江上 剛) 原因の一つに、最近の日本政府の中国への対抗意識、発言の厳しさがあるだろう。米国と組んで、中国の国際社会への影響力拡大を阻止しようという意図があらわになっている。これに影響されて、日本人の中国嫌いも確実に増えている。 ◆日本