官邸中枢、人権意識乏しさ露呈 岸田首相答弁発端、保守派配慮か 2023年02月05日07時08分 荒井勝喜秘書官の更迭を発表する岸田文雄首相=4日午後、福井県坂井市(代表撮影) 岸田文雄首相は4日、性的少数者(LGBTなど)を巡り差別発言をした荒井勝喜首相秘書官を更迭した。発言の発端は同性婚の法制化に消極的な姿勢を示した首相答弁。保守派への配慮もあったとみられるが、官邸中枢の人権意識の乏しさを図らずも浮き彫りにした格好だ。 荒井首相秘書官を更迭 LGBT差別発言、後任に伊藤氏 首相は同日午後、視察先の福井県坂井市で記者団に、荒井氏を交代させたと説明。「性的指向や性自認を理由とする不当な差別、偏見はあってはならない。任命責任を感じている」と厳しい表情で語った。判断の遅れを批判された昨年の「閣僚ドミノ辞任」とは対照的な対応で、問題の重大性を認識したためとみられる。 荒井氏は3日夜、オフレコの取