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内田樹の検索結果1 - 4 件 / 4件

  • 最悪の事態について想像力を行使することの意味について - 内田樹の研究室

    ディストピアを語る理由は、ディストピアのありさまをこと細かに語るとディストピアの到来を阻止できる可能性があるからです。これは人類のある種の知恵なんだと思います。 「ディストピアもの」が書かれ出したのは20世紀に入ってからです。オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』とかジョージ・オーウェルの『1984』とかがたぶん最初です。でも、ディストピアSFが大量生産されたのは1950年代、60年代のアメリカです。その頃に大量生産されたのは、米ソの間で核戦争が起きて、世界が滅びるという話です。わずかなヒューマンエラーによって核戦争が始まり、文明が消滅する。そういう話です。映画であれ、テレビドラマであれ、漫画であれ、小説であれ、膨大な数のディストピアムが書かれました。 僕はSF少年だったのでその頃にリアルタイムで大量のSFを読みました。『博士の異常の愛情』とか『未知への飛行』とか『猿の惑星』とか世界が

    • ライトノベル・漫画・アニメ等で『現代思想〈恋愛/友情〉の現在』を考えていくために書いたメモ。 - ななめのための。

      本記事はX(旧Twitter)スペースで9月28日におこなう『現代思想〈恋愛〉の現在』『現代思想〈友情〉の現在』読書会のために書かれた。すばらしく雑に書いているのでこの内容はおおむね無視してもよい。あとで加筆するかもしれない。あとガガガ文庫が好きなのでガガガ文庫を中心に話をします。 現代思想2021年9月号 特集=〈恋愛〉の現在――変わりゆく親密さのかたち 作者:永田 夏来,高橋 幸,石井 ゆかり,清田 隆之,菊地 夏野 青土社 Amazon 現代思想 2024年6月号 特集=〈友情〉の現在 作者:児玉雨子,ゆっきゅん,太田ステファニー歓人,佐々木チワワ,ひらりさ 青土社 Amazon 俺ガイル以前の(ゼロ年代)自意識フィクション 90~ゼロ年代の終わりなき日常(?)のことはよくわからないものの、ライトノベルや漫画のなかでたびたび描かれてきたのは主人公の「自意識」だったように思う。あるいは

        ライトノベル・漫画・アニメ等で『現代思想〈恋愛/友情〉の現在』を考えていくために書いたメモ。 - ななめのための。
      • 後輩に指導するときに、なによりも大切なこと - だいわlog

        「高齢化」が社会問題として語られるようになって久しい現在。約3割が65歳以上の高齢者で占められる日本は今後ますます高齢化が進むと予測され、若者の社会保障の負担増や経済の衰退など、数々の課題が声高に叫ばれています。 また、男女ともに平均寿命が80歳を超える現代では個人が「老い」とどのように向き合うかも重大な課題となっています。 社会全体の「老い」、そして個人の「老い」と、人類が経験したことのないフェーズに進み続けています。 先の見えない時代だからこそ、社会と個人の両面から「老い」とはなにかを考え、どのように老いと向き合っていけばよいかを思想家と武道家の2つの顔をもつ内田樹氏と模索していきます。 〈担当編集者より〉 内田先生、こんにちは。 第5回のお返事、誠にありがとうございました。 「中年の危機」の危機は誰にも訪れる可能性があるということで、ますます「老い」の先取りの必要性を感じました。先生

          後輩に指導するときに、なによりも大切なこと - だいわlog
        • 総務大臣に村上誠一郎というリトマス試験紙

          石破内閣人事が村上誠一郎(72)を総務大臣に起用すると報道されて界隈が荒れている。村上は石破の推薦人の1人。 個人的に村上は自民党の良心と認識しており、この起用への反応は安倍を崇拝するネトウヨやビジウヨ(ビジネス目的の右翼)の存在、統一教会や裏金問題への態度を炙り出せるリトマス試験紙に見える。 「安倍は国賊」発言菅政権時、安倍の再々登板の噂に対し「言語道断」と発言。 安倍の国葬を欠席した理由として「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊して、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に選挙まで手伝わせた。私から言わせれば国賊だ」と発言。 この発言に安倍派の議員総会は全会一致で「党に厳正な処分を求める」とし、党から1年間の役職停止処分を受けた。これにより村上は総務会メンバーから外された。 国賊発言は後に撤回・謝罪したが、今年2月には「国賊以上かもしれませんね」と再び発言。 石破は当時、処分は

            総務大臣に村上誠一郎というリトマス試験紙
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