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分析美学の検索結果1 - 15 件 / 15件

  • 分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb

    こんにちは、ポストモダンおちょくる芸人です。 分析vs大陸のいがみ合いが三度の飯より好きなのですが、ラウトレッジ・美学コンパニオンに「ポストモダニズム(postmodernism)」の項目があったのでかんたんに紹介。 書いているのはDavid Novitzという南アフリカ出身の美学者。描写の哲学やフィクション論で注目すべき仕事をしていた人だが、がんで若くして亡くなっている。 後で述べる通り、そこまで情報量のある論文ではないですが、英語圏の哲学・美学において、フレンチ・セオリーやポストモダニズムがどう扱われているのか関心があったため、読んでみました。 以下レジュメ。 ----------✂---------- 1.ざっくりした歴史■啓蒙思想と近代哲学(16〜17世紀) 王、教会、封建制、貴族制が支配する中世から、個人の理性が重視される近代へ。 数学や論理や実証を通して、誰でも世界について正し

      分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb
    • 分析美学FAQ - 9bit

      文献を読まずにインターネットだけでお手軽に分析美学について知りたい人向けです。以下すべて私見です。 分析美学とは何ですか? 美学とは何ですか? 芸術哲学とは何ですか? 大陸美学とは何ですか? 分析美学の「分析」とは何ですか? 分析美学を使って作品を分析したいのですが 分析美学を使って批評したいのですが 大陸美学/美学史研究/表象文化論などと仲が悪いのですか? 分析美学は流行ってるのですか? 分析美学とは何ですか? いくつか答え方があります。個人的には、めんどくさいときには1つめを、実質を伝えたいときには3つめを答えます。 英語使用圏を中心にした現代の美学・芸術哲学のことです。言い換えると、よくも悪くもグローバルに支配的になりつつある、美学史ではない普通の意味での美学・芸術哲学です。 分析哲学の美学・芸術哲学版です。 美・芸術・感性などについて哲学的に考える特定の学統です。具体的には: ジャ

        分析美学FAQ - 9bit
      • ディッキー「芸術とはなにか」の要約——分析美学基本論文集② - nete-nete.

        凡例:「」内は引用や論文タイトルなど、〈〉内はぼくによる強調。引用に際しては文脈に合うように断りなく改訳することがあります。また、引用ページは面倒なので明記しません。 ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか——制度的分析」今井晋訳(西村清和編『分析美学基本論文集』所収)を要約する。芸術の定義論の古典であり、芸術の定義は不可能だとする論に反対して芸術の〈制度的定義〉をおこなったことで有名。ひとことで要旨をいうならば〈芸術とは、人工物であり、かつアートワールドの人間に鑑賞の候補だと認められたものである〉となるのだが、これだけではわけがわからないのでさっそく本題に。 論文の構成は以下。まず美学者モリス・ワイツの〈定義は不可能である〉という主張に反対し、芸術の定義が可能であることを示す。それからじっさいに芸術の定義を打ち出し、最後にまたワイツを批判して終わり。 ワイツ論文の紹介と批判 芸術の定義 ふ

          ディッキー「芸術とはなにか」の要約——分析美学基本論文集② - nete-nete.
        • ダントー「アートワールド」の要約——分析美学基本論文集① - nete-nete.

          アーサー・ダントー「アートワールド」(西村清和訳、『分析美学基本論文集』所収)を要約する。 この論文は芸術の定義論(芸術とは何か?)の古典とされるが、明示的に「芸術とは何か」という問いを立てているというより、ダントーは「ある対象oを芸術にするのは何なのか」という問いを立てているといったほうが精確だ。そして、かれによれば、それこそが「アートワールド」なのだ。アートワールドこそがあるものを芸術にするのである。 この論文は大きくいって二つの部分に分かれているといえる。一つ目は「アートワールド」という概念の導入と解説、二つ目は芸術の論理学的な分析だ。というわけで、本エントリーしてもそれに合わせて二つのセクションに截然と分けてしまい、それぞれの要約をおこなうことにする。 アートワールドとはなにか 芸術の論理学的分析 アートワールドとはなにか ダントーはまず芸術の定義論における「模倣理論」と「実在理論

            ダントー「アートワールド」の要約——分析美学基本論文集① - nete-nete.
          • 初期分析美学における芸術創造論 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

            ヴィンセント・トマスの"Creativity in art"および周辺の文献をちょっと調べたので備忘録的に残しておく。 Tomas, Vincent (1958). Creativity in art. Philosophical Review 67 (1):1-15. ヴィンセント・トマスのこの文献に関しては、少し前に出た村山正碩「意図を明確化するとはどういうことか: 作者の意図の現象学」が詳しい。 村山はトマスの論文を、以下の「トマスのパズル」を提示するものとしてまとめている(p.105)。 芸術制作は芸術家によってコントロールされている。 行為者が自分の行為をコントロールする典型的ケースでは、生み出したい結果を意識し、目の前の現実がその結果と一致するように作業を進める。 しかし、芸術制作では、芸術家は生み出したい結果を(現実がそれに一致すれば、作品が完成するほど)十分に意識しているわ

              初期分析美学における芸術創造論 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
            • 星野源の超ド級ファン、全曲聴いて1時間みっちり語りましたの巻(分析美学者、難波優輝さんとともに…) - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

              おひさしぶりです!!!!!! おひさしぶりの更新が文字じゃなくて音なのが若干不思議というか珍奇なきもちというかなのですが、このたび分析美学者である難波優輝さんのYouTubeチャンネルで放送中の『美学ラジオ』、星野源さん特集回に『星野源ラヴァー』役(聞き役です)としてお招きいただきました。みっちり1時間20分ほどお話いたしました。 なお、私の星野源ラヴァーとしての実績はこちらとなっております(『私の星野源ラヴァーとして実績』って何?)。ご査収ください。 hamamotodanko.hatenablog.com hamamotodanko.hatenablog.com hamamotodanko.hatenablog.com hamamotodanko.hatenablog.com しかし当初の予定を大幅に逸脱し、単なる『聞き役』というよりもうだいぶかなりそれなりにけっこうガッツリしゃべった

                星野源の超ド級ファン、全曲聴いて1時間みっちり語りましたの巻(分析美学者、難波優輝さんとともに…) - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店
              • 「芸術作品が鑑賞者の心を表現するとき:分析美学とコリングウッド」資料公開 - #EBF6F7

                アメリカ哲学フォーラムで「芸術作品が鑑賞者の心を表現するとき:分析美学とコリングウッド」という発表を行いました。 たとえば、私たちは特定のポピュラーソングを指して、自分の感情を(自分ではうまくできなかった仕方で)うまく表現していると言うことがありますが、そのような現象の内実を探究する内容です。 こちらで発表資料を公開しておきます。 なお、偶然にも、同種の現象は先月出たばかりの源河亨さんの新刊『愛とラブソングの哲学』でも扱われています(幸運にも、該当箇所はウェブで読むことができます )。 愛とラブソングの哲学 (光文社新書 1277) 作者:源河 亨 光文社 Amazon 今回の発表の目的は謙虚なものであると同時に、謙虚であることを促すものでした。 すなわち、ウォルトンとリベイロをはじめとする分析美学者の議論をコリングウッドが先取りしていること、より一般的かつ体系的な議論を行っていること、こ

                  「芸術作品が鑑賞者の心を表現するとき:分析美学とコリングウッド」資料公開 - #EBF6F7
                • 美的なものとは何か ステッカー『分析美学入門』3-4章 - Quae legeris memento

                  ロバート・ステッカー (2013)『分析美学入門』森功次訳,勁草書房. 第3-4章 (63-145頁). 原書は Robert Stecker (2010) Aesthetics and the Philosophy of Art: An Introduction, 2nd ed., Rowman & Littlefield. 思っていたよりずっと難しい.第1章は総説+各章の内容紹介,第2章は環境美学.第2章は話がいきなり具体的すぎて眼目がよく分からなかった.環境倫理学を勉強すると動機がよりよく理解できるのかもしれない1. 第3章 〈美的なもの〉について1――美的経験 1. 美的経験と快: 第一のカント的見解 カントは美的判断に4つの本質的特徴があると考えた (「美しいものの分析論」): 美的判断は主観的である (規則や概念の適用ではなく快の反応に根ざす). 美的判断は普遍妥当性を要求する

                    美的なものとは何か ステッカー『分析美学入門』3-4章 - Quae legeris memento
                  • 【SF×美学】SF作家は分析美学者の問いにどう答えるのか?【8月23日 21時よりYouTube配信】|Lichtung Magazines

                    【SF×美学】SF作家は分析美学者の問いにどう答えるのか?【8月23日 21時よりYouTube配信】 1. イベントについて 「SF×美学––––SF作家は分析美学者の問いにどう答えるのか?」 (企画:草野原々×難波優輝) 8月23日(日)21時よりYouTubeにて配信 現代美学を研究しています難波優輝(Twitter:@deinotaton)が、SF作家の方々に、SFというジャンルをどう価値づけているのか、実際にどのようなモチベーションでSF作品を書かれているのか、SF批評に期待することなどを座談会形式でお訊きしたいと考えています。 美学研究者が、SF作家の方々に「SFという営み」の実際についてお訊きし、考えを共有しあう座談会形式です 同時に、SF実践を哲学的な観点から研究している美学者から、SF作家の方々の執筆や実践に何らかの哲学的なヒントを共有できればと考えています。 大きくはわ

                      【SF×美学】SF作家は分析美学者の問いにどう答えるのか?【8月23日 21時よりYouTube配信】|Lichtung Magazines
                    • リチャード・シャスターマン編, 『分析美学』, Richard Shusterman (ed.), Analytic Aesthetics, Oxford, Basil Blackwell, 1989, 198p.

                      リチャード・シャスターマン編, 『分析美学』, Richard Shusterman (ed.), Analytic Aesthetics, Oxford, Basil Blackwell, 1989, 198p.

                      • 美学はわびしいか : 分析美学の射程と限界

                        From the second half of the 1940's to the first half of the 1960's, as is generally known, the linguistic analytic method has dominated over Anglo-American aesthetics. Recently this aesthetics, now colled anaylitic aesthetics, has been retrospected and reexamined by the various sides. Then, we also would like to analyze and loom up its primitive figure, focussing on the William Elton (Ed.) ; Aesth

                        • 分析美学基本論文集 西村 清和編・監訳

                          アーサー・ダントー「アートワールド」、ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか?」、フランク・シブリー「美的概念」など、いずれも現代の美学の論争の出発点となった代表的な論文を収録。分析美学でどのような議論が展開されているのか、その主要トピックを網羅し、コンパクトにつかむ基本論文集。入門者必携。 第1章 「芸術」の定義 1 アートワールド アーサー・ダントー(西村清和 訳) 2 芸術とはなにか――制度的分析―― ジョージ・ディッキー(今井 晋 訳) 第2章 美的価値 3 芸術批評における理由 ポール・ジフ(櫻井一成 訳) 4 美的概念 フランク・シブリー(吉成 優 訳) 5 芸術作品の評価と鑑賞 ジョセフ・マゴーリス(橋爪恵子 訳) 第3章 作品の意味と解釈 6 視覚芸術における再現 モンロー・ビアズリー(相澤照明 訳) 7 文学における意図と解釈 ジェロルド・レヴィンソン(河合大介 訳) 第4

                            分析美学基本論文集 西村 清和編・監訳
                          • 分析美学における鑑賞論と、俗流若者論と

                            ネタバレ、倍速視聴、ファスト動画……諸々の“民間美学”(※学問という体裁ではないが、巷で「これぞ美的な態度というものだ」と流通している準理論的な言説のこと)を伴って議論される作品鑑賞のオプションに対して、分析美学はいろいろな提案をしているし、できている。だが、それとよく似ていながら全然分析美学的な手法を伴わない俗流若者論が出てきたとき、分析美学の担い手はどういう反応をしたら適切なのだろう? という話が語られていたのでまとめた。(これは@trickenの要約であり、事実と異なる可能性があります)

                              分析美学における鑑賞論と、俗流若者論と
                            • 『分析美学基本論文集』、ウォルトン「フィクションを怖がる」の解説 - 昆虫亀

                              数年ごしのプロジェクト『分析美学基本論文集』がようやく刊行の運びとなりました。 目次案をつくりだしたのが2012年春なので、3年半くらいのプロジェクトですか。 形になって良かったです。 目次はこうなってます。 『分析美学基本論文集』西村清和編・監訳 第1章 「芸術」の定義 アーサー・ダントー「アートワールド」(西村清和 訳) ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか――制度的分析」(今井晋 訳) 第2章 美的価値 ポール・ジフ「芸術批評における理由」(櫻井一成 訳) フランク・シブリー「美的概念」(吉成優 訳) ジョセフ・マゴーリス「芸術作品の評価と鑑賞」(橋爪恵子 訳) 第3章 作品の意味と解釈 モンロー・ビアズリー「視覚芸術における再現」(相澤照明 訳) ジェロルド・レヴィンソン「文学における意図と解釈」(河合大介 訳) 第4章 フィクションの経験 ケンダル・ウォルトン「フィクションを怖が

                                『分析美学基本論文集』、ウォルトン「フィクションを怖がる」の解説 - 昆虫亀
                              • イェルク・ツィムママン, 『言語分析美学-概観』, Jorg Zimmermann, Sprachanalytische Asthetik, Ein Uberblick (problemata ; 60), Friedrich Frommann Verlag, Stuttgart-Bad Cannstatt, 1980, 220S.

                                イェルク・ツィムママン, 『言語分析美学-概観』, Jorg Zimmermann, Sprachanalytische Asthetik, Ein Uberblick (problemata ; 60), Friedrich Frommann Verlag, Stuttgart-Bad Cannstatt, 1980, 220S.

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