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加藤幹郎の検索結果1 - 9 件 / 9件

  • まず読みたい100冊

    I. <まず読みたい図書> 1)全学生向きの図書 著作名 著者・編者名 *シリーズ名な ど 出版社 西暦発行年 現在書店で 入手が可能 か(○または ×) 筑波大学図書館 での所蔵の有無、 ある場合は配架番 号 *その他の情報 紹介コメント(80字以内) 三四郎 夏目漱石 岩波文庫 岩波書店 ◯ 081-I95-G10-6 漱石が明治時代の大学生を描いた名作です。自分と比べて見るのも一 興。 地獄変・偸盗 芥川龍之介 新潮文庫 新潮社 ◯ 無 各作品は図書館所蔵 の他の版で読むこと ができる。 何百もの小説を残した芥川。「羅生門」だけじゃ物足りない。 万葉集と日本人:読み継がれる 千二百年の歴史 小川靖彦 角川選書 KADOKAWA 2014 〇 911.12-O24 古典と呼ばれる作品が現代までどのように読み継がれてきたのか、そして それは書物(モノ)としてどのように伝えられてきたのか。

    • ゲームの夢、映画の魔――『IMMORTALITY』について - 名馬であれば馬のうち

      (本記事は本ブログに珍しく、あまりネタバレが含まれていない。ちょっとはあります) 君という光が私を見つける 真夜中に 宇多田ヒカル「光」 (本編より) 視覚芸術分野において「見ることと見られることについての作品」というフレーズで評することは若干の気恥ずかしさを伴う。使い古された表現であるという以上に、映像の本性がそういうもので、いってみれば(特に映画は)すべてに見る見られる関係を見出せるからだ。論の起点としてはよいのだが、それだけではなにも射抜いてないにひとしい。 とはいえ、「これは見ることと見られることについての作品だ!」と騒ぎたくなる作品はある。そうしたテーマが意識されているものを立て続けに観ていると特に。わたしは最近『NOPE』を観た。『心霊マスターテープ EYE』を観た。『隣のお姉さんが好き』を読んだ。『ブロンド』を観た。『アフター・ヤン』を観た。どれもがそのようにあった。 いずれ

        ゲームの夢、映画の魔――『IMMORTALITY』について - 名馬であれば馬のうち
      • 「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」を考える。 - サイコキラー、再び

        (図1)『月刊少女野崎くん』6巻134pより 椿いづみによる4コマ漫画『月刊少女野崎くん』を読んだことがなくとも、この一コマだけなら知っているという人は多いのではないでしょうか(図1)。 これはヒロインの千代が、演劇部のお芝居で役をどのように演じればよいか、脚本を読みながら苦悩する鹿島に対して、「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」と言いのける、4コマ漫画の4コマ目、いわゆるオチにあたるコマになります。続きを読み進めていくと、実は「脚本の人そこまで考えていました」という次のオチが用意されているわけですが、実際に作品を読んだことがない人ではそれすら知らないのがほとんどではないかと思われます。このコマには作品本来の文脈すらも無視して、パンチの効いたセリフ内容であるために、単体でインターネット上を一人歩きしてしまっている悲しい現状があります。それは前のめりになって何か作品を考察、解釈しているイン

          「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」を考える。 - サイコキラー、再び
        • 素材の手触り──新海誠作品の唯物論的構造分析|みなかみ | 週末批評

          Feeling of Materials: Structural Analysis of Animated Movies of Makoto SHINKAI|Minakami 文:みなかみ はじめに アニメの画面に描かれている諸要素は、我々の瞳を強く刺激し続ける「素材」としての輝きを放っている。無論アニメの作り手たちはセルで描かれたキャラクターでもいいし、背景美術でもかまわないが、いかにそれらの持つ(というか持たざるを得ない)物質性から遠く離れてフィクションを構築しうるかを常に思考=志向している。ゆえに画面に映り込むセルやBG(バックグラウンド=背景)や3DCGの関係は相対的に結ばれていき、ひとつのカットとして意味を持ち、物語を語ることができる。 その作り手たちの実践をただ単純に解体していき、すべてを素材に還元する行為を人は批評とは呼ばない。その相対的な結び目をほどきながら、どのようにカッ

            素材の手触り──新海誠作品の唯物論的構造分析|みなかみ | 週末批評
          • 劇場版『鬼滅の刃』を“列車映画”の観点から読む エモーションとモーションの連動が作品の醍醐味に

            冒頭、駅に停留していた列車が動き始める。主人公たちの声がオフで聞こえてくる。煙を堂々と噴き上げ、車輪が回転を始め、走り出した列車に飛び乗る炭治郎たち。そして、物語が動き出す。 プロローグ的な位置付けの墓のシーンが終わり、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は上記のように幕を上げる。列車の出発と物語の出発が綺麗にシンクロしている。 『鬼滅の刃』という作品において、この『無限列車編』はもっとも映画化向きのエピソードだろう。それはこの導入部が端的に示している。 映画と列車の相性の良さはいくつかの必然がある。映画(モーション・ピクチャー)は運動(モーション)によって人を魅了する。列車は、運動によって人や物を運搬する。映画も列車もその本質は運動だ。規則正しく決められた時間から上映が始まり、上映が終わる映画は、列車の運行表にも似ているかもしれない。 それ以上に、両者の関係には歴史的な深い結びつきがある。こ

              劇場版『鬼滅の刃』を“列車映画”の観点から読む エモーションとモーションの連動が作品の醍醐味に
            • アニメ・映画批評を書きはじめるための補助輪 - 虚無らがえり

              はじめに――作品批評を書くことの難しさ 二項対立を定める 批評の要素ーー感想・分析・敷衍 感想:主観的判断 分析:客観的判断 敷衍:(社会的な)価値への接続 分析の対象ーー物語・画面・受容 物語 画面と音 受容 分析の枠組みーー作家論・テクスト論・社会反映論 作家論 テクスト論 社会反映論 小技 あらすじは自分で書く 文体の選択 序文の書き方 文章の締め方 書くつもりで観る 引用のしかた 公開手段 参考資料 批評の書き方 批評理論 アニメ研究 むすびに――批評を書きおえるために はじめに――作品批評を書くことの難しさ 私は大学のサークルや同人活動などで、映画やアニメの批評を書いています。自分が観た作品について考えたり書くことは面白いし、人の批評を読むのも好きなのですが、批評というジャンルは不人気がなばかりか、「批判」と字面が似ているせいで、なんだか偉そうな印象で忌避されていることも確かでし

                アニメ・映画批評を書きはじめるための補助輪 - 虚無らがえり
              • ジョジョと絵画!元ネタやオマージュまとめ | ゆるゆる美術

                世界の有名絵画を見て「あれ…これジョジョの元ネタかな?」と思うことが多々あり、ググったらボロンボロン出てくるので忘備録としてまとめます。 確実に元ネタと言えるものだけでなく、憶測やこじつけも入ってます。逆に本人が「影響を受けている」と言った作品も含めてます。 また、ネタバレ回避していないので、気になる方は読まないようにしてください。順不同です。 ◆ジョジョと有名絵画 ブラックモアとマグリットのゴルコンダ 雨を固めるスタンドで、その上を移動するシーンが描かれています。これはまんまマグリットのゴルコンダということでわりと周知されてるオマージュだと思います。 そして最新すぎて存じ上げなかったんですが、8部の23巻表紙でも起用されているようです。 ジョジョリオン 23 (ジャンプコミックス) ブラックモア キャッチ・ザ・レインボー マグリット ゴルコンダ ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティー

                  ジョジョと絵画!元ネタやオマージュまとめ | ゆるゆる美術
                • 【2023年9月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                  暑い夏に世界史関連本が豊作です 四半期恒例の世界史関連新刊の紹介です。 今回は2023年7月~9月の世界史関連新刊紹介です。 私のリサーチ力?も向上したのか、増えに増えて今回は60冊です。 今回は、新書、文庫、選書、学術書がとても多いです。 新書・文庫・選書・学術書 このカテゴリーだけで今回は26冊もあります。 これらは買う予定です。 ハイチ革命の世界史 奴隷たちがきりひらいた近代 (岩波新書 新赤版 1984) オットー大帝―辺境の戦士から「神聖ローマ帝国」樹立者へ (中公新書 2766) 十字軍国家 (筑摩選書) 1.『ハイチ革命の世界史 奴隷たちがきりひらいた近代』 岩波新書  浜 忠雄 著    2023/08/18 税込1056円 リンク 一八世紀末、カリブ海の島で黒人たちが立ち上がり、自らの手で史上初の奴隷解放を達成した──長く忘却されてきたハイチ革命は、いまや近代史の一大画期

                    【2023年9月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                  • アニメ版「グリッドマン」シリーズをめぐって――特撮のアニメ化と、アニメで表現される「特撮らしさ」 | MACC – Media Arts Current Contents

                    トップ > 記事 > アニメ版「グリッドマン」シリーズをめぐって――特撮のアニメ化と、アニメで表現される「特撮らしさ」 坂口 将史 TRIGGER制作の『SSSS.GRIDMAN』(2018年)は、円谷プロの特撮作品『電光超人グリッドマン』(1993~1994年)を原作とし、アニメでありながら特撮を彷彿とさせる画面表現が数多く盛り込まれている作品です。本稿では『SSSS.GRIDMAN』とその続編『SSSS.DYNAZENON』(2021年)、および劇場版『グリッドマン ユニバース』(2023年)が、どのようにして「特撮らしさ」をアニメ上で表現したのかについて分析し、アニメ、特撮、そして同シリーズにおいてそれらの中間項として機能した3DCGのそれぞれのメディアにおける特性を明らかにします。 『グリッドマン ユニバース』ポスター アニメ×特撮の前例 2015年、「日本アニメ(ーター)見本市」

                      アニメ版「グリッドマン」シリーズをめぐって――特撮のアニメ化と、アニメで表現される「特撮らしさ」 | MACC – Media Arts Current Contents
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